Sun WorkShop TeamWare ユーザーズガイド | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
はじめに
このマニュアルでは、Sun WorkShopTM TeamWare コード管理ツールの使用方法について説明します。主としてソフトウェア開発者を対象としていますが、コード管理に関わりのある作業を行う、統合担当者、システム管理者、リリースエンジニアなども対象としています。
通常、コード開発者は、統合領域またはワークスペースからコードを持ってきて、以下の作業を行います。
このマニュアルは、SolarisTM オペレーティング環境および UNIX® コマンドに関するある程度の知識を持っていることを前提としています。ソースコード管理システム (SCCS) の使用経験は問いません。
第 9 章「Sun WorkShop TeamWare におけるプログラムの構築」と第 10 章「dmake ユーティリティの使用」は、標準の make ユーティリティについて書かれたドキュメントの補足となるものです。構築ツールおよび分散メークを使用してプログラムの構築プロセスをより効率的に処理する方法について説明しています。make ユーティリティを使用してプログラム管理する上で、構築処理をより短時間に行いたい場合にお読みください。これらの章は、読者が標準の make ユーティリティに関して十分な知識を持っていることを前提としています。
マルチプラットフォーム対応
この Sun WorkShop リリースは、Solaris 2.6、7、および 8 のオペレーティング環境 (SPARCTM プラットフォームおよび Intel プラットフォーム) をサポートしています。
注 - Intel アーキテクチャとは、Pentium、Pentium Pro、Pentium II プロセッサおよび、これらと互換性のある AMD および Cyrix 製のマイクロプロセッサチップを含む、Intel 8086 マイクロプロセッサチップ群を意味しています。このマニュアルでは、これらすべてのプラットフォームアーキテクチャを総称して Intel アーキテクチャと呼んでいます。
Sun WorkShop 開発ツールへのアクセス方法
Sun WorkShop 製品コンポーネントとマニュアルページは標準ディレクトリ
/usr/bin
および/usr/share/man にはインストールされません。そのため PATH
およびMANPATH 環境変数を変更して
Sun WorkShopコンパイラとツールにアクセスできるようにする必要があります。
PATH
環境変数を設定する必要があるかどうか判断するには以下を実行します。1. 次のように入力して、PATH
変数の現在値を表示します。
%
echo $PATH
2. 出力内容から/opt/SUNWspro/bin
を含むパスの文字列を検索します。
- パスがある場合は、
PATH
変数は Sun WorkShop 開発ツールにアクセスできるように設定されています。パスがない場合は、この節の指示に従って、PATH
環境変数を設定してください。
MANPATH
環境変数を設定する必要があるかどうか判断するには以下を実行します。1. 次のように入力して、workshop
マニュアルページを表示します。
%
man workshop
2.出力された場合、内容を確認します。
workshop
(1) マニュアルページが見つからないか、表示されたマニュアルページがインストールされたソフトウェアの現バージョンのものと異なる場合は、この節の指示に従ってMANPATH 環境変数を設定してください。
注 - この節に記載されている情報は Sun WorkShop 6 製品が/opt
ディレクトリにインストールされていることを想定しています。 Sun WorkShop ソフトウェアが/opt
ディレクトリにインストールされていない場合は、システム管理者に連絡してください。
PATH
変数およびMANPATH
変数は、C シェルを使用している場合はホームディレクトリの下の.cshrc
ファイルに設定する必要があります。Bourne シェルか Korn シェルを使用している場合は、ホームディレクトリの下の.profile
ファイルに設定する必要があります。
- Sun WorkShop コマンドを使用するには、
PATH
変数に以下を追加してください。man
コマンドで、Sun WorkShop マニュアルページにアクセスするには、MANPATH
変数に以下を追加してください。内容の紹介
第 1 章「Sun WorkShop TeamWare の概要」では、Sun WorkShop TeamWare 製品の概要を説明します。
第 2 章「ワークスペースの管理」では、ワークスペースを作成、管理する手順を具体的に説明します。
第 3 章「高度なワークスペース管理」では、ワークスペース管理ツールをカスタマイズし、ワークスペースに対してさらに高度な作業を行う手順を具体的に説明します。
第 4 章「ワークスペースへのアクセス制御」では、ワークスペースに対するトランザクションの実行権を制御する手順を具体的に説明します。
第 5 章「ファイルの管理」では、ファイルのチェックアウトとプットバックの手順を具体的に説明します。
第 6 章「ファイル間の相違の解決」では、ファイルマージツールでファイル間の相違を解決する手順を具体的に説明します。
第 7 章「高度なファイル管理」では、ファイル履歴の表示やファイルの移動、ファイル名の変更、バージョン管理ツールのカスタマイズ手順を具体的に説明します。
第 8 章「フリーズポイントツールの使用方法」では、フリーズポイントを作成、利用する手順を具体的に説明します。
第 9 章「Sun WorkShop TeamWare におけるプログラムの構築」では、特定のターゲットを構築する手順を具体的に説明するとともに、構築エラーの修正に関するヒントを示します。
第 10 章「dmake ユーティリティの使用」では、複数のホストに構築ジョブを分散して、並列構築を可能にするツール
dmake
について説明します。dmake
の操作と、構築ジョブを効率的に分散する方法について説明しています。第 11 章「Sun WorkShop TeamWare の ショートカット」では、コマンド行から Sun WorkShop TeamWare コマンドを使用する方法を説明します。また、マウスとキーボードを利用したショートカットも一覧で示しています。
第 12 章「Sun WorkShop TeamWare のアーキテクチャー」では、メタデータファイルと、ファイル転送トランザクション中の、ワークスペース管理ツールによる SCCS 履歴ファイルの処理について説明します。また、SCCS マージ可能 ID (SMID) と SCCSデルタID (SID) についても説明しています。
付録 A「エラーメッセージと警告メッセージ」では、エラーメッセージと警告メッセージを一覧表示し、各メッセージの意味と対策を示しています。
「用語集」は、このマニュアルで使用されている特殊用語を説明した用語集です。
書体と記号について
このマニュアルで使用している書体と記号について説明し
ます。
シェルプロンプトについて
シェルプロンプトの例を以下に示します。
表 P-2 シェルプロンプト UNIX の C シェル machine_name%
UNIX の Bourne シェルと Korn シェル machine_name$
スーパーユーザー
(シェルの種類を問わない)#
関連マニュアル
- インターネットの
docs.sun.com の Web サイトからアクセスできます。特定の本のタイトルで検索するか、主題、マニュアルコレクションまたは製品別にブラウズすることができます。
- ローカルシステムまたはローカルネットワークにインストールされた Sun WorkShop 製品からアクセスできます。Sun WorkShop 6 HTML 文書 (マニュアル、オンラインヘルプ、マニュアルページ、各コンポーネントの README ファイル、リリースノート) が、インストールした Sun WorkShop 6 製品から参照可能です。HTML 文書にアクセスするには、次のいずれかを実行します。
表 P-3 は、Sun WorkShop 6 関連マニュアルをマニュアルコレクション別に一覧にしたものです。
表 P-4 は、
docs.sun.com
の Web サイトからアクセスできる Solaris 関連マニュアルの一覧です。
表 P-4 Solaris 関連マニュアル Solaris ソフトウェア開発
リンカーとライブラリ Solaris リンクエディタと実行時リンカーの操作およびそれらが操作するオブジェクトについて説明しています。
プログラミングユーティリティ Solaris オペレーティング環境で使用可能な特殊組み込みプログラミングツールに関する開発者向けの情報を記載しています。
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