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Oracle® Hardware Management Pack インストールガイド

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更新: 2016 年 2 月
 
 

インストールに関する問題

Hardware Management Pack のインストールを実行する前に、次のトピックを確認してください。


注 -  Oracle Hardware Management Pack リリースノートに、インストールに関する問題が追加で記載されている可能性があります。Hardware Management Pack をインストールする前に、次の問題点に加え、リリースノートを確認してください。

Oracle Linux で Oracle Linux Fault Management ソフトウェアが実行されている場合にモジュールの状態を確認する

Oracle Linux Fault Management (FMA) ソフトウェアが正しく機能しない場合は、次のモジュールおよびサービスが正しい状態になっていることを確認してください。

Oracle Linux のバージョン
サービスまたはモジュール
必要な状態
Oracle Linux 6.5 以降および 7.0 以降
IPMI サービス
インストール済みで実行中
Oracle Linux 6.5 以降および 7.0 以降
dmidecode
インストール済みで使用可能
Oracle Linux 6.5 以降
EDAC モジュール
無効
Oracle Linux 6.5 以降
mcelog サービス
インストール済みで実行中
Oracle Linux 7.0 以降
mcelog サービス
インストール済みで、デーモンモードでのみ実行中

次のサービスとモジュールを確認する方法については、Oracle Linux FMA ソフトウェアをインストールする前に必須の Linux コンポーネントをインストールするを参照してください。

Unix インストーラの問題 (CR 6977584)

Oracle Solaris OS または Linux OS が実行されているサーバーで DISPLAY 変数が設定されると、インストーラが異常終了します。この問題を回避するには、Hardware Management Pack をインストールする前に DISPLAY 変数の設定を解除します。

Solaris システムでインストーラを起動する際にエラーが報告される (CR 6982393)

Oracle Solaris OS システムで Oracle Hardware Management Pack インストーラを起動すると、次のエラーが表示されることがあります。

./install.bin: !: not found

このエラーは無視することができ、インストーラは正常に起動します。

SUNWCreq クラスタがインストールされた Solaris でインストーラの実行が失敗する (CR 6982718)

SUNWCreq (コアシステムサポート) メタクラスタがインストールされた、Oracle Solaris OS が稼働しているサーバーに Oracle Hardware Management Pack をインストールする場合は、事前に SUNWxcu4 (POSIX df コマンドを含む) をインストールするか、次の環境変数を設定する必要があります。

IATEMPDIR=$HOME

Sun Fire X4170 M2 が正しい ICH10 スロット情報を得るためにはツールとドライバのインストールが必要である (CR 6992155)

Windows Server 2008 R2 が稼働している Sun Fire X4170 M2 システムでは、RAIDconfig ツールを使用する前に、X4170 M2 のツールおよびドライバ CD からドライバをインストールします。ドライバをインストールしないと、内部 ICH10 コントローラに接続されている HDD のスロット情報が正しく報告されない可能性があります。

Oracle Hardware Installation Assistant を使用して Windows Server 2008 R2 をインストールすることでも、この問題を回避できます。

SUNWipmi がインストールされた Oracle Solaris OS サーバーでインストールを完了できない (CR 7070692)

Oracle Solaris OS 10 サーバーに SUNWipmi がインストールされている場合は、Hardware Management Pack を正常にインストールできません。唯一の回避方法は、control-c を使用して実行中のインストールを中止し、インストールされているバージョンの SUNWipmi を削除したあとで、ふたたび Hardware Management Pack のインストールを開始することです。

Oracle Linux 6 で GUI モードでインストーラを起動できない (CR 7129501)

Oracle Linux 6 で GUI モードの Oracle Hardware Management Pack インストーラを使用すると、グラフィカルインストーラを起動できません。これは、libXtst.i686 パッケージがデフォルトでインストールされないためです。GUI モードを使用する前にこのパッケージをインストールするか、コンソールモードを使用します。

Linux への QLogic サポートのインストールに長時間かかる (CR 7115215)

Oracle Hardware Management Pack インストーラを使用して Linux に QLogic サポートをインストールすることを選択した場合、プロセスに長時間かかることがあります。このプロセスをより効率的にするには、QLogic パッケージを手動でインストールします。

「Summary」画面で空き領域としてエラーが返される (CR 15820240)

インストールプロセス中に、「summary」画面が表示されることがあります。

Disk Space Information (for Installation Target):
    Required:  169,082,111 bytes
    Available: Error!

これは無視しても差し支えありません。

Solaris Automated Installer の使用時にホストと ILOM の相互接続機能が無効状態になったままになることがある (CR 18696723)

Solaris Automated Installer (Solaris 11 で導入) を使用してサーバーにソフトウェアを配備すると、Automated Installer がインストール中にリブートを実行したあとで、サーバーのホストと ILOM の相互接続機能 (多数の Oracle Hardware Management Pack 機能に必須) が無効状態のままになることがあります。これが発生した場合、インストールの完了後に 2 回目のサーバーリブートを実行すると、この問題が修正されます。

サーバーが Automated Installer によって設定されたかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# netadm list | grep ncp
ncp         Automatic      online      <-- Automated Installer was used
ncp         DefaultFixed   disabled

Anaconda または Oracle System Assistant のいずれかを使用して OS をインストールすると、Oracle Linux FMA のインストールが失敗することがある (CR 19182604)

Linux Anaconda インストーラまたは Oracle System Assistant 補助付き OS インストール (Anaconda インストーラを呼び出します) を使用すると、Oracle Linux FMA ソフトウェアのインストールは失敗することがあります。OS のインストールは正常に完了し、ソフトウェアはインストールされます。ただし、インストールおよびシステムのリブート後に、必要な Oracle Linux FMA サービスが自動的に起動されません。その結果、いずれの Oracle Linux FMA 障害イベントもホストで記録または検出されません。

これが発生した場合は、次の手順を実行してください。


注 -  この手順は一度のみ実行する必要があり、後続のリブート時に繰り返す必要はありません。
  1. OS のインストールプロセスを完了して、Oracle Linux FMA ソフトウェアのインストールの失敗メッセージは無視します。

  2. システムのリブート後に、root としてログインして、マニュアルページのディレクトリを作成します。

    # mkdir -p /usr/local/share/man/man1m

  3. インストールしたマニュアルページへのソフトリンクを作成します。

    # ln -s -t /usr/local/share/man/man1m /opt/fma/share/man/man1m/fmadm.1m /opt/fma/share/man/man1m/fmdump.1m /opt/fma/share/man/man1m/fmd.1m /opt/fma/share/man/man1m/intro.1m

  4. 適切なサービスを有効にします。

    # chkconfig --add ksyseventd.init

    # chkconfig --add fmd.init

  5. 次に、サービスを起動します。

    # service ksyseventd.init start

    # service fmd.init start

  6. fmadm config コマンドを使用して、すべての Oracle Linux FMA ソフトウェアコンポーネントがインストールされて準備できたことを確認します。

    例:

    [root@testserver16 ~]# fmadm config
    
    MODULE                   VERSION STATUS  DESCRIPTION
    ext-event-transport      0.2     active  External FM event transport
    fmd-self-diagnosis       1.0     active  Fault Manager Self-Diagnosis
    ip-transport             1.1     active  IP Transport Agent
    mce                      1.0     active  Machine Check Translator
    sysevent-transport       1.0     active  SysEvent Transport Agent
    syslog-msgs              1.1     active  Syslog Messaging Agent

Oracle Linux 7 での mcelog のデフォルトにより Oracle Linux FMA が正しく機能しない (CR 19731891)

Oracle Linux FMA が Oracle Linux 7 で正しく機能するには、mcelog サービスがデーモンモードでのみ実行されている必要があります。ただし、デフォルトでは、Oracle Linux 7 での mcelog サービスは引数 --ignorenodev --daemon --foreground を指定して実行されます。そのため、Oracle Linux 7 が実行されているシステムに Oracle Linux FMA 2.3.1 をインストールする前に、mcelog サービスを再構成する必要があります。

  1. 次のコマンドを入力して、mcelog サービスがインストールされて実行中であることを確認します。

    systemctl status mcelog

    mcelog がインストールされていない場合は、次が表示されます。

    [root@testserver16 ~]# systemctl status mcelog
    mcelog.service
       Loaded: not-found (Reason: No such file or directory)
       Active: inactive (dead)
  2. mcelog がインストールされていない場合は、次のコマンドを入力して yum を使用して mcelog をインストールします。

    yum install mcelog

    インストールが成功したら、次の手順に進みます。

  3. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、次を行います。

    • 「raw=yes」エントリのコメントを解除します。

    • 既存の「memory-ce-threshold」エントリをコメントにして、「memory-ce-threshold = 3 / 72h」という新しいエントリを作成します。

  4. /etc/mcelog/mcelog.setup ファイルを編集して、既存の「/usr/sbin/mcelog --ignorenodev --syslog --foreground」エントリをコメントにして、「/usr/sbin/mcelog --daemon」という新しいエントリを作成します。

  5. /etc/systemd/system/multi-usr.target.wants/mcelog.service ファイルを編集して、次の「[Service]」セクションを変更します。

    [Service]
    ExecStartPre=/etc/mcelog/mcelog.setup
    ExecStart=/usr/sbin/mcelog --ignorenodev --daemon --foreground
    StandardOutput=syslog

    変更後:

    [Service]
    Type=forking
    ExecStartPre=/etc/mcelog/mcelog.setup
    ExecStart=/usr/sbin/mcelog --daemon
    StandardOutput=syslog
  6. 次のコマンドを入力して、行なった変更を適用します。

    systemctl daemon-reload

  7. 次のコマンドを入力して、mcelog サービスを再起動します。

    systemctl restart mcelog

  8. 次のコマンドを入力して、mcelog がデーモンモードで実行中であることを確認します。

    systemctl status mcelog

    次のような出力が表示されます。

    [root@testserver16 ~]# systemctl status mcelog
    mcelog.service - Machine Check Exception Logging Daemon
       Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/mcelog.service; enabled)
       Active: active (running) since Fri 2014-10-03 12:52:13 EDT; 6s ago
      Process: 3939 ExecStart=/usr/sbin/mcelog --daemon (code=exited,
    status=0/SUCCESS)
      Process: 3935 ExecStartPre=/etc/mcelog/mcelog.setup (code=exited,
    status=0/SUCCESS)
     Main PID: 3940 (mcelog)
       CGroup: /system.slice/mcelog.service
                    |__3940 /usr/sbin/mcelog --daemon