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Oracle® Hardware Management Pack インストールガイド

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更新: 2016 年 2 月
 
 

Oracle Linux FMA ソフトウェアをインストールする前に必須の Linux コンポーネントをインストールする

このセクションの手順では、Oracle Linux ソフトウェアリポジトリへのアクセス付きでシステムが構成されていることを前提としています。Oracle Linux のデフォルトでは、Oracle Linux パブリックサイトへのネットワークアクセスを介してシステムの Oracle Linux リポジトリが構成されます。

http://public-yum.oracle.com/

サイトでこのアクセスが許可されない場合、必須のソフトウェアパッケージを取得する別の方法が必要です。サイト独自の内部「ミラー」リポジトリが提供されていることがあります。場合によっては、(たとえば、HTTP や FTP を使用するか、インストール DVD を手動でマウントすることで) 適切なパッケージファイルを手動でダウンロードしてシステムにコピーし、手動でインストールする必要があります。

Linux コンポーネントの手動インストールに慣れた上級ユーザー以外は、Yum ユーティリティーか、GNOME デスクトップ (メニュー: 「System」>「Administration」>「Add/Remove Software」) から入手可能な対応する GUI ユーティリティー「gpk-application」を使用して、ソフトウェアのインストールと更新を処理してください。

始める前に

この手順を実行するには、root 権限でシステムにログインする必要があります。

  1. 次のコマンドを入力して、IPMI サービスがインストールされて実行中であるかどうかを確認します。

    service ipmi status

    次のような出力が表示されます。

    [root@hostname ~]# service ipmi status
    ipmi_msghandler module loaded.
    ipmi_si module loaded.
    ipmi_devintf module loaded.
    /dev/ipmi0 exists.
    • サービスがインストールされていても実行中ではない場合、サービスを起動します。
      1. 次のコマンドを入力します。

        service ipmi start

      2. また、サーバーのリブート後に (毎回手動で起動する必要がないように) サービスを自動的に起動するには、次のコマンドを入力します。

        chkconfig --levels 345 ipmi on

    • IPMI サービスがインストールされていない場合、「unrecognized service」エラーが表示されます。その場合、最初に IPMI サービスソフトウェアパッケージをインストールしてから、起動する必要があります。

      Oracle Linux では、標準 (またはデフォルト) の IPMI サービスとして使用するための OpenIPMI ソフトウェアディストリビューションが提供されます。

      1. 次のコマンドを入力して、サービスをインストールします。

        yum install OpenIPMI


        注 -  Yum を使用していない場合、OpenIPMI パッケージ (Oracle Linux 6.5 ベースバージョン: OpenIPMI-2.0.16-14.el6.x86_64.rpm) および付属の OpenIPMI-libs パッケージ (Oracle Linux 6.5 ベースバージョン: OpenIPMI-libs-2.0.16-14.el6.x86_64.rpm) をダウンロードしてインストールする必要があります。その他の依存関係には glibc と openssl があり、必要に応じてインストールしてください。
      2. インストールが成功したら、次のコマンドを入力してサービスを起動します。

        service ipmi start

      3. サーバーのリブート後に、毎回手動で起動する必要がないようにサービスを自動的に起動するには、次のコマンドを入力します。

        chkconfig --levels 345 ipmi on

  2. 次のコマンドを入力して、dmidecode パッケージがインストールされて使用可能であるかどうかを確認します。

    dmidecode -V

    • dmidecode が使用可能な場合は、次のようにそのバージョンが出力として表示されます。
      [root@hostname ~]# dmidecode -V
      2.11
    • dmidecode が使用可能ではない場合、次のコマンドを入力してインストールします。

      yum install dmicode

  3. システムで Oracle Linux 6.5 以降が実行されている場合は、EDAC モジュールを無効にします。

    システムで Oracle Linux 7 以降が実行されている場合は、ステップ 5 にスキップします。

    1. EDAC モジュールが有効になっているかどうかを確認します。次のコマンドを入力します。

      lsmod | grep edac

      このように出力された場合は、EDAC モジュールが有効になっているため、無効にする必要があります。

          [root@ban25uut190 ~]# lsmod | grep edac
              @ sb_edac                3341  0
              @ edac_core              54168  0 
        

      grep で EDAC のインスタンスが見つからない場合は、ステップ 4 にスキップします。

    2. EDAC モジュールを無効にするには、次のコマンドを入力します。
      rmmod sb_edac 
      rmmod edac_core

      EDAC モジュールは無効になっています。

    3. サーバーのブート時に EDAC モジュールが再起動しないようにするには:
      1. /etc/modprobe.d/blacklist.conf ファイルに次の行を追加します。
        blacklist sb_edac
        blacklist edac_core
      2. ファイルを保存します。
  4. システムで Oracle Linux 6.5 が実行されている場合、mcelog サービスがインストールされて実行中であるかどうかを確認します。

    システムで Oracle Linux 7 が実行されている場合は、ステップ 5 にスキップします。

    次のコマンドを入力します。

    service mcelogd status

    次のような出力が表示されます。

    [root@hostname ~]# service mcelogd status           [ OK ]
    Checking for mcelog
    mcelog (pid 44912) is running...
    • サービスがインストールされて実行中である場合、次のように mcelog.conf ファイルを編集してから、サービスを再起動します。
      1. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「raw = yes」エントリのコメントを解除します。

        これによって、Oracle Linux FMA で必要なログ情報の詳細が提供されます。

      2. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「memory-ce-threshold」エントリのコメントを解除して、これを「memory-ce-threshold = 3 / 72h」に変更します。

        これは、meclog がメモリーページをオフラインにするタイミングを指定します。

      3. 次のコマンドを入力して、サービスを再起動します。

        service mcelogd restart

    • サービスがインストールされていても実行中ではない場合、次のように mcelog.conf ファイルを編集してから、サービスを起動する必要があります。
      1. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「raw = yes」エントリのコメントを解除します。

        これによって、Oracle Linux FMA で必要なログ情報の詳細が提供されます。

      2. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「memory-ce-threshold」エントリのコメントを解除して、これを「memory-ce-threshold = 3 / 72h」に変更します。

        これは、meclog がメモリーページをオフラインにするタイミングを指定します。

      3. 次のコマンドを入力して、サービスを起動します。

        service mcelogd start

      4. また、サーバーのリブート後に (毎回手動で起動する必要がないように) サービスを自動的に起動するには、次のコマンドを入力します。

        chkconfig --levels 345 mcelogd on

    • mcelog サービスがインストールされていない場合、「unrecognized service」エラーが表示されます。その場合、mcelog サービスソフトウェアパッケージをインストールして、mcelog.conf ファイルを編集してから、サービスを起動する必要があります。

      Oracle Linux では、mcelog ソフトウェアディストリビューションを使用できます。

      1. 次のコマンドを入力して、サービスをインストールします。

        yum install mcelog


        注 -  Yum を使用していない場合、mcelog パッケージ (Oracle Linux 6.5 ベースバージョン: mcelog-1.0pre3_20120814_2-0.13.el6.x86_64.rpm) をダウンロードしてインストールする必要があります。
      2. インストールが成功したら、/etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「raw = yes」エントリのコメントを解除します。

        これによって、Oracle Linux FMA で必要なログ情報の詳細が提供されます。

      3. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、「memory-ce-threshold」エントリのコメントを解除して、これを「memory-ce-threshold = 3 / 72h」に変更します。

        これは、meclog がメモリーページをオフラインにするタイミングを指定します。

      4. 次のコマンドを入力して、サービスを起動します。

        service mcelogd start

      5. また、サーバーのリブート後に (毎回手動で起動する必要がないように) サービスを自動的に起動するには、次のコマンドを入力します。

        chkconfig --levels 345 mcelogd on

  5. システムで Oracle Linux 7 が実行されている場合、mcelog サービスはデーモンモードでのみ実行されている必要があります。
    1. 次のコマンドを入力して、mcelog サービスがインストールされて実行中であることを確認します。

      systemctl status mcelog

      mcelog がインストールされていない場合は、次が表示されます。

      [root@testserver16 ~]# systemctl status mcelog
      mcelog.service
         Loaded: not-found (Reason: No such file or directory)
         Active: inactive (dead)
    2. mcelog がインストールされていない場合は、次のコマンドを入力して yum を使用して mcelog をインストールします。

      yum install mcelog

      インストールが成功したら、次の手順に進みます。

    3. /etc/mcelog/mcelog.conf ファイルを編集して、次を行います。
      1. 「raw=yes」エントリのコメントを解除します。
      2. 既存の「memory-ce-threshold」エントリをコメントにして、「memory-ce-threshold = 3 / 72h」という新しいエントリを作成します。
    4. /etc/mcelog/mcelog.setup ファイルが存在する場合は、それを編集して、既存の「/usr/sbin/mcelog --ignorenodev --syslog --foreground」エントリをコメントアウトして、「/usr/sbin/mcelog --daemon」という新しいエントリを作成します。
    5. /etc/systemd/system/multi-usr.target.wants/mcelog.service ファイルを編集して、「ExecStart」フィールドから「--syslog」を削除します。これを行うと、フィールドは次のようになります。
      [Service]
      Type=forking
      ExecStartPre=/etc/mcelog/mcelog.setup
      ExecStart=/usr/sbin/mcelog --daemon
      StandardOutput=syslog 
    6. 次のコマンドを入力して、行なった変更を適用します。

      systemctl daemon-reload

    7. 次のコマンドを入力して、mcelog サービスを再起動します。

      systemctl restart mcelog

    8. 次のコマンドを入力して、mcelog がデーモンモードで実行中であることを確認します。

      systemctl status mcelog

      次のような出力が表示されます。

      [root@testserver16 ~]# systemctl status mcelog
      mcelog.service - Machine Check Exception Logging Daemon
         Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/mcelog.service; enabled)
         Active: active (running) since Fri 2014-10-03 12:52:13 EDT; 6s ago
        Process: 3939 ExecStart=/usr/sbin/mcelog --daemon (code=exited,
      status=0/SUCCESS)
        Process: 3935 ExecStartPre=/etc/mcelog/mcelog.setup (code=exited,
      status=0/SUCCESS)
       Main PID: 3940 (mcelog)
         CGroup: /system.slice/mcelog.service
                      |__3940 /usr/sbin/mcelog --daemon

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