Oracle® Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

システムのプロセスに関するトラブルシューティング方法

    発生する可能性のある一般的なシステムプロセスの問題は次のとおりです。

  • 同じユーザーが所有する複数の同じジョブがないかどうかを調べます。ジョブが終了するまで待たずに多数のバックグラウンドジョブを起動するスクリプトを実行した場合に、この問題が発生することがあります。

  • CPU 時間が大量に増えているプロセスがないかどうかを調べます。この問題を調べるには、ps 出力の TIME フィールドを確認します。この値は、プロセスが無限ループになっていることを示す場合があります。

  • 実行中のプロセスの優先順位が高すぎないかどうかを調べます。ps -c コマンドを使用して CLS フィールドを調べると、各プロセスのスケジューラクラスが表示されます。リアルタイム (RT) プロセスとして実行中のプロセスが CPU を独占している可能性があります。また、nice 値の高いタイムシェアリング (TS) プロセスがないかどうかを調べます。管理者がプロセスの優先順位を上げている可能性があります。システム管理者は、nice コマンドを使用して優先順位を下げることができます。

  • CPU 時間がしだいに増加し、制御がきかなくなったプロセスを調べます。プロセスの開始時間 (STIME) と、その後の CPU 時間 (TIME) の累積を調べると、この問題を特定できます。