Oracle® Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

仮想メモリーの統計情報を表示する

vmstat コマンドを使用すると、仮想メモリーの統計情報と、CPU のロード、ページング、コンテキスト切り替え数、デバイス割り込み、システムコールなどの、システムイベントに関する情報を表示できます。また、vmstat コマンドを使用すると、スワップ、キャッシュフラッシュ、および割り込みに関する統計情報も表示できます。

表 3-2  vmstat コマンドからの出力
カテゴリ
フィールド名
説明
procs
r
ディスパッチ待ち行列内のカーネルスレッド数
b
リソースを待機中のブロックされたカーネルスレッド数
w
リソース処理の完了を待機中のスワップアウトされた軽量プロセス数
memory
実メモリーと仮想メモリーの使用状況を表示します
swap
使用可能なスワップ空間
free
空きリストのサイズ
page
ページフォルトとページング動作を 1 秒当たりの単位数として表示します
re
回収されたページ数
mf
軽度の障害と重大な障害
pi
ページインされた K バイト数
po
ページアウトされた K バイト数
fr
解放された K バイト数
de
最後にスワップインされたプロセスに必要だと予想されるメモリー
sr
page デーモンによって走査され、現在は使用されていないページ数。sr が 0 以外の値であれば、page デーモンが実行されています。
disk
最高 4 台のディスク上のデータを示す、1 秒当たりのディスク処理数を表示します
faults
トラップ/割り込み率 (1 秒当たり) を表示します
in
1 秒当たりの割り込み数
sy
1 秒当たりのシステムコール数
cs
CPU のコンテキスト切替え率
cpu
CPU 時間の使用状況を表示します
us
ユーザー時間
sy
システム時間
id
アイドル時間

このコマンドの詳細については、vmstat(1M) のマニュアルページを参照してください。