crontab ファイルを作成するもっとも簡単な方法は、crontab -e コマンドを使用することです。このコマンドは、EDITOR 環境変数でシステム環境に定義されているテキストエディタを起動します。この環境変数が設定されていない場合は、crontab コマンドはデフォルトのエディタ ed を使用します。
次の例は、エディタが定義されているかどうかを確認する方法と、vi をデフォルトのエディタとして設定する方法を示しています。
$ which $EDITOR $ $ EDITOR=vi $ export EDITOR
crontab ファイルを作成すると、自動的に /var/spool/cron/crontabs ディレクトリ内に格納され、作成者のユーザー名で命名されます。root 特権があれば、別のユーザーや root の crontab ファイルを作成または編集できます。
始める前に
別のユーザーに属する crontab ファイルを作成または編集する場合は、root 役割になる必要があります。Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
自分の crontab ファイルを編集する場合は、root 役割になる必要はありません。
# crontab -e [username]
username は、crontab ファイルを作成または編集するユーザーのアカウント名を指定します。自分の crontab ファイルを作成するにはスーパーユーザー特権は必要ありませんが、root または別のユーザーの crontab ファイルを作成したり編集したりするには、スーパーユーザー特権が必要です。
crontab ファイルエントリの構文 に記載されている構文に従ってください。crontab ファイルは、 /var/spool/cron/crontabs ディレクトリに保存されます。
# crontab -l [username]
次の例は、他のユーザーのための crontab ファイルをどのように作成するかを示します。
# crontab -e mary
次のコマンドエントリを新しい crontab ファイルに追加すると、毎週日曜日の午前 1 時にユーザーのホームディレクトリからすべてのログファイルが自動的に削除されます。このコマンドエントリは出力先を変更しないので、出力先変更文字がコマンド行の *.log のあとに追加されます。このためコマンドが正しく実行されます。
# This command helps clean up user accounts. 1 0 * * 0 rm /home/mary/*.log > /dev/null 2>&1