デフォルトでは、rm コマンドを使用して誤って crontab ファイルを削除してしまうことがないように、crontab ファイルは保護されています。crontab ファイルを削除する場合は、rm コマンドではなく crontab -r コマンドを使用してください。
デフォルトでは、crontab -r コマンドは自分自身の crontab ファイルを削除します。
このコマンドを使用するために、/var/spool/cron/crontabs ディレクトリ (crontab ファイルが入っている) に変更する必要はありません。
始める前に
root またはほかのユーザーに属する crontab ファイルを削除するには、root 役割になります。役割には、認証と特権コマンドが含まれます。Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
自分の crontab ファイルを削除する場合は、root 役割になる必要はありません。
# crontab -r [username]
username は、crontab ファイルを削除するユーザーのアカウント名を指定します。別のユーザーの crontab ファイルを削除するには、root 役割になります。
注意 - 誤ってオプションを指定しないで crontab コマンドを入力した場合は、使用しているエディタの中断文字を入力して、変更を保存せずに終了します。この場合に変更を保存してファイルを終了すると、既存の crontab ファイルが空のファイルで上書きされます。 |
# ls /var/spool/cron/crontabs
次の例では、ユーザー smith が crontab -r コマンドを使用して自分の crontab ファイルを削除します。
$ ls /var/spool/cron/crontabs adm jones root smith sys uucp $ crontab -r $ ls /var/spool/cron/crontabs adm jones root sys uucp