Oracle® Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

プロセスの優先順位の変更 (nice)

ユーザーとして、プロセスの優先順位を下げることができます。管理者になり、プロセスの優先順位を上げたり下げたりします。

  • ユーザーとして、nice 値を大きくすることでコマンドの優先順位を下げることができます。

    次の nice コマンドは、nice 値を 5 単位分大きくすることで、 command-name を実行する優先順位を下げます。

    $ /usr/bin/nice -5 command-name

    このコマンドでは、マイナス記号は次にくるものがオプションであることを表します。このコマンドは、次のように指定することもできます。

    $ /usr/bin/nice -n 5 command-name

    次の nice コマンドは、nice 値をデフォルトの 10 単位分大きくすることで、command-name の優先順位を下げますが、最大値の 39 を超えさせることはできません。

    $ /usr/bin/nice command-name
  • 管理者として、nice 値を変更してコマンドの優先順位を上げたり下げたりできます。

    次の nice コマンドは、nice 値を 10 単位下げることで、command-name の優先順位を上げます。最小値の 0 を下回ることはできません。

    # /usr/bin/nice --10 command-name

    このコマンドでは、最初のマイナス記号は次にくるものがオプションであることを表します。2 番目のマイナス記号は負の数を表します。

    次の nice コマンドは、nice 値を 5 単位上げることで、command-name の優先順位を下げます。最大値の 39 を超えることはできません。

    # /usr/bin/nice -5 command-name

詳細は、nice(1) のマニュアルページを参照してください。