cpio (コピーインとコピーアウト) コマンドを使用して、個々のファイル、ファイルグループ、またはファイルシステム全体をコピーできます。このセクションでは、cpio コマンドを使ってファイルシステム全体をコピーする方法について説明します。
cpio コマンドは、ファイルのリストを 1 つの大型出力ファイルにコピーするアーカイブプログラムです。また、復元しやすいように、個々のファイルの間にヘッダーを挿入します。cpio コマンドを使用すると、ファイルシステム全体を別のスライス、別のシステム、またはテープや USB フロッピーディスクなどのメディアデバイスにコピーできます。
cpio コマンドは、メディアの終わりを認識し、別のボリュームを挿入するように促すプロンプトを表示するので、複数のテープや USB フロッピーディスクが必要なアーカイブを作成するにはもっとも効率のよいコマンドです。
cpio コマンドの使用時には、しばしば ls や find のコマンドを使用してコピーするファイルを選択し、その出力を cpio コマンドにパイプします。