Oracle® Solaris 11.2 での SAN デバイスとマルチパス化の管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

iSCSI ベースのストレージネットワークにおける認証の構成

iSCSI デバイスの認証設定はオプションです。

セキュリティー保護された環境では、信頼できるイニシエータだけがターゲットにアクセスできるため、認証は必要ありません。

セキュリティー保護の不十分な環境では、ターゲットは、接続要求が本当に指定されたホストからのものなのかを判断できません。そのような場合、ターゲットは、チャレンジハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) を使ってイニシエータを認証できます。

CHAP 認証では「チャレンジ」と「応答」の概念が使用され、つまり、ターゲットがイニシエータに対して身元の証明を要求します。このチャレンジ / 応答方式が機能するには、ターゲットがイニシエータの秘密鍵を知っており、かつイニシエータがチャレンジに応答するように設定されている必要があります。秘密鍵をアレイ上に設定する手順については、アレイのベンダーのドキュメントを参照してください。

iSCSI は、次の単方向および双方向の認証をサポートします。

  • 単方向認証」では、ターゲットがイニシエータの身元を認証できます。単方向認証はターゲットのために行われるもので、イニシエータを認証します。

  • 双方向認証」では、イニシエータがターゲットの身元を認証できるようにすることで、二次レベルのセキュリティーを追加します。双方向認証はイニシエータ主導で行われ、双方向認証を実行するかどうかはイニシエータにより制御されます。ターゲットに求められる設定は、CHAP ユーザーと CHAP シークレットを正しく定義することだけです。