Oracle Solaris の動的再構成 (DR) 機能によって、システムの実行中にインタフェースなどのシステムハードウェアを再構成できます。DR は、この機能をサポートするシステムでのみ使用できます。DR をサポートするシステム上では、IPMP は RCM (Reconfiguration Coordination Manager) フレームワークに統合されています。したがって、NIC の接続、切り離し、または再接続を安全に行うことができ、RCM がシステムコンポーネントの動的再構成を管理します。たとえば、新しいインタフェースを接続して plumb したあと、それを既存の IPMP グループに追加できます。これらのインタフェースは、構成されたあとすぐに IPMP で使用可能となります。
NIC を切断するすべてのリクエストは、まず接続性を保持できるかどうかチェックされます。たとえば、デフォルトでは、IPMP グループ内にない NIC を切断することはできません。IPMP グループ内の機能中のインタフェースだけを含む NIC も切断できません。ただし、システムコンポーネントを削除する必要がある場合は、cfgadm(1M)のマニュアルページに説明されている cfgadm コマンドの –f オプションを使用して、この動作をオーバーライドできます。
チェックが成功すると、in.mpathd デーモンはインタフェースに OFFLINE フラグを設定します。インタフェース上の検査用アドレスがすべて構成解除されます。次に、NIC はシステムを unplumb します。
これらの段階のいずれかが失敗した場合、または同じシステムコンポーネントのその他のハードウェアの DR で障害が発生した場合は、永続的な構成のみリストアされます。この場合は、次のエラーメッセージがログに記録されます。
"IP: persistent configuration is restored for <ifname>"
それ以外の場合、切断要求は正常に完了しています。システムからコンポーネントを削除しても、既存の接続は中断されません。