Oracle Solaris I/O マルチパス化の主要コンポーネントは、カーネルモジュール scsi_vhci と少数の fops モジュールで、これらは /system/kernel パッケージで提供されます。mpathadm ユーティリティーを提供する system/storage/multipath-utilities パッケージもデフォルトでインストールされます。
stmsboot コマンドを使用して、ファイバチャネル (FC) および SAS デバイス用のマルチパス化を有効または無効にできます。stmsboot コマンドは、次回リブート中にデバイス名の変更を反映するよう /etc/vfstab ファイルおよびダンプ構成を更新します。fp.conf または mpt.conf ファイルを手動で編集する必要はありません。
stmsboot コマンドには、次の考慮事項が適用されます。
stmsboot コマンドを実行したあと、すぐにリブートする必要があります。
stmsboot コマンドはシステムをリブートして操作を完了するため、eeprom を使用して、システムが現在のブートデバイスからブートされるようにしてください。
stmsboot コマンドは、/kernel/drv/fp.conf、/kernel/drv/mpt.conf、および /etc/vfstab ファイルを変更する前に、これらの元のコピーを保存します。stmsboot コマンドの使用中に予期しない問題が発生した場合は、マルチパス化に関連する問題のトラブルシューティングを参照してください。