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Oracle® Solaris 11.3 での SAN デバイスとマルチパス化の管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

サードパーティー製デバイスの構成の考慮事項

サードパーティー製デバイスのマルチパス化を構成する前に、次の要因を考慮してください。

  • デバイスは REPORT_LUNS SCSI コマンド、および SCSI-3 INQUIRY コマンド VPD Device Identification Page (0x83) をサポートする必要があります。

  • デバイスのベンダー ID (VID) および製品 ID (PID) を把握している必要があります。これらは format コマンドの後にシステムの INQUIRY オプションを付けて使用することで取得できます。詳細は、format(1M) のマニュアルページを参照してください。

マルチパス化が有効な場合、マルチパスアクセスは、デバイスを受け入れるデバイス固有の scsi_vhci フェイルオーバー実装に依存します。デフォルトは、scsi_vhci コードが各フェイルオーバー実装のプローブ関数を自動的に呼び出し、デバイスがサポートされていることを示す最初のプローブ結果を見つけることです。

プローブ実装は、scsi_inquiry(9S) データの組み合わせに基づいてサポートを判定します。T10 TPGS (Target-Port-Group-Support) 準拠を示す INQUIRY データを持つデバイスは、標準ベースの TPGS フェイルオーバー実装を使用します。非準拠デバイスの場合、フェイルオーバー実装のプローブは通常、VID/PID を専用のコンパイル済みテーブルと照合して、サポートを判定します。

プローブプロセスをオーバーライドするために、scsi_vhci.conf ファイルは scsi-vhci-failover-override プロパティーをサポートします。scsi-vhci-failover-override の値は、プローブによって現在受け入れられていないデバイスのサポートを確立したり、プローブサポートをオーバーライドしたり、またはデバイスのマルチパスサポートを無効にしたりするために使用できます。