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Oracle® Solaris 11.3 での SAN デバイスとマルチパス化の管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

iSCSI パラメータのチューニング

iSCSI パラメータをチューニングすることで、イニシエータシステムが接続されているすべてのターゲットまたは特定のターゲットの iSCSI イニシエータのさまざまな応答または接続時間値を調整できます。

特定の iSCSI ターゲットのパラメータ値を変更するには:

iscsiadm modify target-param -T tunable-prop=value target-name

たとえば、あるターゲットの接続再試行の最大時間を 90 秒に設定するには:

# iscsiadm modify target-param -T conn-login-max=90 iqn.1986-03.com.sun:
02:47ac0506-cd48-67f5-fc0d-ab7544d37538

すべてのターゲットのパラメータ値を調整するには:

iscsiadm modify initiator-node -T tunable-prop=value

たとえば、すべてのターゲットの接続再試行の最大時間を 90 秒に設定するには:

# iscsiadm modify initiator-node -T conn-login-max=90

次の表に一覧表示されているチューニング可能パラメータは、アクティブ接続に適用され、iSCSI イニシエータおよびイニシエータに接続するターゲットの動作を変更します。

表 1  チューニング可能な iSCSI パラメータ
パラメータ名
説明
有効な値 (秒)
デフォルト値 (秒)
recv-login-rsp-timeout
セッションログインの応答時間 – iSCSI イニシエータが、指定された iSCSI ターゲットからの iSCSI セッションログイン要求の応答を待機する時間を指定します。
03600
60
conn-login-max
最大接続再試行時間 – iSCSI イニシエータからターゲットへの入出力がタイムアウトするか、接続が失敗したあとで、iSCSI イニシエータがターゲットへの接続を試みる最大秒数を決定します。
03600
180
polling-login-delay
ログイン再試行間隔 – iSCSI イニシエータからターゲットへの入出力がタイムアウトするか、接続が失敗したあとの、各 iSCSI セッションのログイン試行の間隔を決定します。
03600
60