Heat は OpenStack のオーケストレーションエンジンであり、作成した Heat オーケストレーションテンプレートに基づいてクラウドアプリケーションを配備できます。これらのテンプレートは、HOT テンプレートとも呼ばれます。
HOT テンプレートを使用すると、インスタンス、フローティング IP、ボリューム、ユーザーなどのさまざまな OpenStack リソースタイプを作成できます。テンプレートを使用すると、インスタンスの高可用性、インスタンスの自動拡大縮小、入れ子のスタックなどの高度な機能を配備することもできます。したがって、Heat を使用することで、すべての OpenStack コアプロジェクトで受け入れるユーザーベースが大きくなる可能性があります。テンプレートを使用すると、デフォルトのリソース実装をオーバーライドする方法が提供されます。それにはテンプレートからエンジンに渡されるパラメータを使用します。
Heat のサービスは、RESTful Web サービス API 経由で提供されます。すべての OpenStack アプリケーションと同様に、Python WSGI インタフェースが使用され、ペーストを使用してアプリケーションが同時に構成されます。アプリケーションの HTTP エンドポイントは、Web Server Gateway Interface (WSGI) ミドルウェアのパイプラインで構成されています。Heat は具体的には、Heat API 用のポート 8004 と Heat CloudFormation 用のポート 8000 の 2 つのエンドポイントを使用します。
Heat 独自の構成は、/etc/heat/heat.conf 構成ファイルで制御されます。この時点で、プライマリ Heat 構成ファイルには Solaris 固有の構成パラメータが存在しません。
Heat コンポーネントの詳細については、OpenStack コミュニティーの Heat ドキュメントを参照してください。