Oracle VMで、インストールISOからSolaris 10とともに直接インストールされた仮想マシンがインストール直後に起動できず、'Bad PBR Sig'というエラーを返すことがあります。
このバグは、仮想マシン構成ファイル内で仮想ディスクが参照されている方法に関連します。デフォルトでは、Xen仮想ディスク(XVD)のディスクとして構成されています。 Solarisがこのディスク・タイプを認識するためには、新しいディスク・タイプを認識して、それをディスクのブート・ブロックに書き込むことができるように、Solarisインストーラにパッチを適用する必要があります。 このパッチはネットワーク・インストールには適用されていますが、インストールISOには適用されていないため、ISOからインストールを実行する際には追加の手順を実行する必要があります。
回避策: ここに示す回避策は、Solaris 10u11に対してテスト済です。 ISOからSolaris 10u11のインストールを完了する必要がある場合、次の手順を実行することにより、ここに示した問題を修正できます。
仮想マシンを再起動し、ISOを使用してブートを実行します。
ブート・プロセス中、コマンドライン・モードを開始するオプション(オプション6)を選択します。
コマンド・プロンプトで、次のようにして、installgrubを実行して、手動でgrubローダーをブート・パーティションにインストールします。
/a/sbin/installgrub -m /a/boot/grub/stage1 /a/boot/grub/stage2 /dev/rdsk/
c1t0d0s0
c1t0d0s0
は、使用しているデバイスに適宜置き換えます。仮想マシンを再起動すると、インストールが完了します。
Solaris 11はこの問題による影響を受けません。
Oracle Bug#21775043