Oracle VMリリース3.0.3で修正された主な不具合は次のとおりです。
Oracle VM Managerのアップグレードの改善により、アップグレード時間が大幅に削減されました。
Oracle VM Managerで入力されたIPアドレスは、常に正常な形式であるよう検証されます。 IPアドレスが誤った形式である場合、エラー・メッセージが表示されます。
Linuxカーネル・デバイス・マネージャ(udev)が改善され、パフォーマンスが向上しました。 最も大きな変更は、サーバーの起動後、udevの実行までにかかる時間が2、3分から数秒に短縮されたことで、システムのハングアップやその他の起動時間に依存するシステムでの問題が削減されました。
管理ネットワークが仮想マシン・ネットワークの役割も果たす場合、環境に追加されるときにOracle VM Serverに仮想マシン・ネットワーク接続のブリッジが作成されます。 結果として、仮想マシンは、新しいOracle VM Serverに移行されても正常に動作します。
DHCPはVLANグループ・インタフェースに使用できます。 (13322814)
Oracle VM ServerおよびUnbreakable Enterprise Kernel (UEK)は、特定のBroadcom NetXtreme II XGb (
bnx2x
)ネットワーク・コントローラの不正な構成によって生じる大量のカーネル警告メッセージを防ぐようパッチ処理されています。 無効な構成が検出された場合、コントローラ・カードごとに1つの警告メッセージが表示されます。Oracle VM Serverの特定のBroadcom NetXtreme II XGb (
bnx2x
)ネットワーク・コントローラに関する一部のネットワーク・スループットの問題は解決され、デフォルトのTPA設定はネットワーク・スループットに悪影響を与えず、仮想マシンおよびNFS記憶域間のネットワークでのbnx2x
コントローラのハングアップはもう発生しません。タグ付けされていないVLANセグメントを使用する場合、ユーザーは、VLANインタフェースではなく、NICポートにIPアドレス情報を構成する必要があります。 これにより、重複した構成や他の構成ミスのリスクを削減します。
仮想マシン・クローンのネットワークに遅延スキームが実装され、仮想マシンの仮想NIC接続はクローン操作の最後にのみロックされます。 結果として、複数の仮想マシンが同じテンプレートからパラレルでクローンされる場合には、イーサネット・ネットワークでのロックの問題は発生しなくなります。
Oracle VM Managerでは、「Acknowledge All Events」ボタンで、現在のリスト・ビューで表示されているアイテムだけでなく、すべてのイベントを効率的にクリアします。