9.18 Oracle VM Serverリリース3.4.4以降へのOracle Solarisゲストのライブ・マイグレーションによりゲストが再起動される

Oracle Solaris HVMまたはPVHVM 64ビットのゲストを前のバージョンのOracle VM Serverからリリース3.4.4以降の宛先Oracle VM Serverにライブ・マイグレーションすると、Oracle Solarisゲストが再起動されます。 次のメッセージがOracle Solarisゲストのコンソールに短時間表示された後、再起動されます。

gnttab_maps: Invalid pfn

回避策: 次の移行オプションが使用可能です。

Oracle VM Serverリリース3.4.4以降へのOracle Solaris HVMまたはPVHVM 64ビットのゲストのライブ・マイグレーション

注意

このソリューションを続行する前に、次の点を確認する必要があります。

  • 中断が最小限になるように、Oracle VM Serverリリース3.4.4以降にアップグレードした直後でOracle VM Serverが復帰する前に、このソリューションで説明される手順を実行することをお薦めします。

  • サーバー・プールのリリース3.4.4以降のOracle VM Serverインスタンスをすべてこのソリューションで説明される手順に基づいて更新する必要があります。

  • このソリューションで説明される構成設定の更新は、将来のOracle VM Serverのアップグレード時に、引き継がれます。

  1. Oracle VM Manager Webインタフェースを使用し、宛先Oracle VM Serverを編集してメンテナンス・モードにします。 詳細は、サーバーの編集に関する項を参照してください。

    注意

    Oracle VM Serverリリース3.4.4以降にアップグレードしたばかりの場合は、Oracle VM Serverがすでにメンテナンス・モードになっていることがあります。

  2. Oracle VM Serverインスタンスで、編集するために/etc/default/grubを開きます。

  3. gnttab_max_frames=64GRUB_CMDLINE_XEN行に追加します。

  4. GRUB2構成を再生成します。

    • BIOSベースのシステムの場合:

      grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
    • UEFIベースのシステムの場合:

      grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg
  5. 更新を有効にするために、Oracle VM Serverインスタンスを再起動します。

  6. Oracle VM Manager WebインタフェースでOracle VM Serverを編集し、「Maintenance Mode」チェック・ボックスの選択を解除してメンテナンス・モードを終了します。

  7. 宛先Oracle VM ServerインスタンスへのOracle Solarisゲストのライブ・マイグレーションを続行します。

Oracle VM Serverリリース3.4.4以降へのOracle Solaris HVMまたはPVHVM 64ビットのゲストの移行

注意

Oracle VM Serverリリース3.4.4以降へのOracle Solarisゲストのライブ・マイグレーションはこのソリューションではできませんが、Oracle VM Serverインスタンスでの構成設定の更新およびそれに伴って必要となるサーバーの再起動を回避します。 さらに、将来のOracle VM Serverのインストールでは、ゲストのパフォーマンスが向上し、カスタム・パラメータgnttab_max_frames=64をメンテナンスする必要がありません。

  1. Oracle Solarisゲストを宛先Oracle VM Serverに移行する前に、ソース・サーバーで仮想マシン・ゲストを停止する必要があります。

  2. Oracle Solarisゲストを宛先Oracle VM Serverに移行します。

  3. 移行が完了したら、宛先Oracle VM ServerでOracle Solarisゲストを再起動します。

詳細は、仮想マシンの移行または移動に関する項を参照してください。

Oracle Bug#26594820