サーバサイド JavaScript をサーバのインターナショナル バージョンと併用する場合は、アプリケーションをコンパイルしたり、データベースを使ったりするときに考慮すべき事項があります。たとえば、JavaScript アプリケーションの言語は、コンパイラまたは HTML <META> タグのどちらを使うかを指定することができます。
コンパイラの文字セットの指定
インターナショナル バージョンでは、サーバサイド JavaScript コンパイラ (jsac) に charSet という -l オプションがあります。このオプションでは、入力 HTML ファイルで使われる文字セットを指定することができます。 charSet の値は、次の文字セットの名前のいずれかです。
使用法
このオプションを使うときのフォーマットは次のとおりです。
jsac [-cdv] [-l charSet] -o binaryFile [-i] inputFile1 [-i] inputFile2 ...
jsac [-cdv] -o binaryFile -f includeFile
jsac -h
オプション
次の表はコンパイラのオプションを示しています。
ファイル名に使用できる拡張子を次の表に要約します。
コンパイラ オプションを使って指定できる言語は 1 つです。複数の言語を指定する場合は、それぞれのファイルの <META> タグを使います。
<META> タグの文字セットの指定
<META>タグを使って、文字セット情報を指定することもできます。たとえば、次のようなステートメントを
JavaScript プログラムでヘッダ ( <HEAD>
と </HEAD> の間) に入力すると、サーバサイド
JavaScript コンパイラ (jsac) は、x-sjis
に書き込まれるファイルであると見なします。
<META> タグで指定された文字セットが、コンパイラの charSet オプションが指定する文字セットと異なる場合、コンパイラが指定する文字セットが使われます。
Oracle の日本語データベースでのサーバサイド Javascript の使用
サーバサイド JavaScript を Oracle の日本語データベースで使う場合、Oracle をインストールしてから環境をセットアップし、コネクションの確認、および言語のセットアップの確認を行います。次の手順に従ってください。この節には次のトピックがあります。
Oracle のインストールと環境のセットアップ
まず、日本語の Oracle データベースをインストールします。データベースに付属しているドキュメントの指示に従います。次に、次のような情報を使って環境変数をセットアップします。環境変数のシンタックスは、C シェルを想定していますので注意してください。
サーバサイド JavaScript ライブラリ
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setenv LD_LIBRARY_PATH server_root/bin/https:$LD_LIBRARY_PATH
Oracle の環境変数
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setenv ORACLE_HOME oracle_root
例 : /usr/oracle7
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setenv ORACLE_SID oracle_service_ID
例 : WG73
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setenv TNS_ADMIN path_to_tnsnames.ora
例 : /.../tnsnames.ora
Oracle の NLS (National Language Support) の環境変数
パスの環境変数
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setenv PATH server_root/bin/https:$ORACLE_HOME/bin:$PATH
コマンド ラインからWeb サーバを再起動します。
コネクションの確認
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アプリケーション マネージャで dbadmin を選択して実行します。
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[Connect to Database Server] をクリックします。
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ウィンドウに次の情報を入力して、[Connect] をクリックします。サーバの識別子、ユーザID、またはパスワードがこれらのデフォルトの値と異なる場合は、実際の値をここに入力します。
エラーが表示されなければ、接続されています。
言語セットアップの確認
videoapp サンプル アプリケーションを使って、言語セットアップの確認を行います。
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ORACLE のインストールで、上記の表に示された値と異なる値のサーバ識別子、ユーザ ID、またはパスワードがある場合、start.htm ファイルの次のような行で実際の値を指定する必要があります。
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ディレクトリ内でスクリプトの作成を実行して、JavaScript コードを再コンパイルします。
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アプリケーション マネージャで、vidoeappを選択して実行します。
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[Add New Customer] をクリックし、指定した文字セットのデータを入力します。
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[Home] をクリックし、videoapp ホームページに戻ってから、[Save Changes] をクリックします。
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[Delete a Customer] をクリックします。
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入力したデータが表に表示されているかどうかを確認します。データが適切な言語でデータベースに表示されていれば、その言語が正確にセットアップされたことになります。
独立したホストへのOracle クライアントとデータベース サーバの導入
独立したホストに、Oracle のクライアント (サーバサイド JavaScript データベースのサービスを使用)、および Oracle のデータベース サーバを導入するには、次の手順を実行します。
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クライアント サイドで、tnsnames.ora にあるサーバを参照する SERVER SID エイリアスを定義します。
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TWO_TASK 環境変数を、tsnames.ora ファイルで定義されている SERVER SID エイリアスに設定します。例は次のとおりです。
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NLS_LANG 環境変数を、適切なクライアント言語と文字セット情報に設定します。
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サンプル アプリケーション videoappを使って、start.htm ファイルを次のように編集します (この例では、SERVER SID エイリアスは remoteDB を想定しています)。
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[Add New Customer] をクリックし、指定した文字セットでデータを入力します。
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[Home] をクリックし、videoapp ホームページに戻ってから、[Save Changes] をクリックします。
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[Delete a Customer] をクリックします。
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入力したデータが表に表示されるかどうかを確認します。データベースにデータが適切に表示されていれば、システムは正確に設定されています。
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