インストールしたサーバは、HTTP リクエストのリッスンと受け入れを実行しながら、連続動作します。サーバのステータスは、「Server On/Off」ページに表示されます。 サーバの起動と停止には、次の方法があります。
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「Server On/Off」ページで、[Server On] または [Server Off]をクリックする。
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コントロール パネルの [サービス] ウィンドウを使う (Windows NT)。
- start のスクリプトを使う。このスクリプトを
init と併用する場合、/etc/inittab
に起動コマンド http:2:respawn:server_root/type-identifier/start
-start -i
をインクルードする必要があります (Unix/Linux)。
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stop のスクリプトを使う。この場合、サーバは完全にシャットダウンし、再起動するまでサービスは停止します。 etc/inittab ファイルを使って、サーバが自動的に再起動するよう設定した場合は (respawn コマンドを使用)、 サーバをシャットダウンする前に、etc/inittab 内の Web サーバに関連する行を削除する必要があります。これを実行しないと、サーバは自動的に再起動します (Unix/Linux)。
サーバをシャットダウンした後、サーバが完全に停止し、サーバのステータスがオフになるまで数秒かかる場合があります。
マシンがクラッシュしたり電源を切断されたりすると、サーバが停止し、処理中のリクエストが失われる可能性があります。
終了のタイムアウトの設定
サーバがオフの状態になると、新規コネクションの受け入れを停止し、未処理のコネクションが完了するのを待ちます。タイムアウトまでのサーバの待ち時間は、
magnus.conf ファイルを使って設定します。デフォルトは3
秒です。この値を変更するには、次の行を magnus.conf
ファイルに追加します。
ここでは、seconds がタイムアウトまでのサーバの待ち時間 (秒単位) を表します。
この値を設定して、コネクションが完了するまでのサーバの待ち時間を延長することができます。ただし、サーバは応答のないクライアントに接続された状態になっている場合が多いため、終了のタイムアウトの時間を延長すると、サーバのシャットダウンにかかる時間が長くなる場合があります。
サーバの再起動 (Unix/Linux)
サーバを再起動するには、次の方法があります。
/etc/rc.local
ファイルや /etc/inittab ファイルは、インストール用スクリプトを使って編集することができないため、テキスト
エディタを使って編集する必要があります。これらのファイルの編集方法については、システム管理者に相談するか、システムのマニュアルを参照してください。
通常、SSL 対応サーバの起動にはパスワードが必要なため、これらのファイルを使って起動することはできません。この場合、パスワードを簡単なテキスト形式でファイルに保存すれば自動的に SSL 対応サーバを起動することができますが、この方法はお勧めしません。
警告 SSL 対応サーバのパスワードをテキスト形式でサーバの起動スクリプトに保
存することは、セキュリティ上問題があります。 ファイルにアクセスできれ
ば、パスワードを入手することができるためです。テキスト形式でパスワー
ドを保存する前に、セキュリティ上のリスクを考慮する必要があります。
サーバの起動スクリプト、キー ペア ファイル、およびキー パスワードは、オーナだけが読み込みおよび書き込みアクセスを行えるルートに保存します (ルート ユーザ以外のユーザがサーバをインストールした場合は、ユーザ アカウントを使います) 。
セキュリティ上の問題がない場合、次の手順に従って、SSL 対応サーバを自動的に起動します。
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テキスト エディタを使って、server_root/https-server-id にある起動ファイルを開きます。
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スクリプトの上から 10 行目に、次の行を追加します。
Inittab による再起動 (Unix/Linux)
inittab を使ってサーバを再起動するには、次のテキストを/etc/inittab ファイルの行に追加します。
ここでは、server_root にサーバをインストールしたディレクトリを、type-identifier にサーバのディレクトリを入力します。
-i オプションは、サーバがバックグラウンド処理モードに切り替わるのを防ぎます。
サーバを停止する前に、必ずこの行を削除してください。
システム RC スクリプトによる再起動 (Unix/Linux)
/etc/rc.local、またはこれに相当するスクリプトを使う場合、次の行を/etc/rc.local に追加します。
ここでは、server_root に、サーバをインストールしたディレクトリを入力します。
手作業によるサーバの再起動 (Unix/Linux)
コマンド ラインを使ってサーバを再起動するには、サーバのポート番号が 1024 より小さい場合はルート ユーザとしてログ インし、それ以外の場合は、ルート ユーザとして、またはサーバのユーザ アカウントを使ってログ インします。コマンドラインのプロンプトで次の行を入力して、Enter キーを押します。
ここでは、server_root にサーバをインストールしたディレクトリを入力します。
また、オプションで行の最後に -p と-i パラメータを追加することができます。
-p オプションを使うと、特定のポート番号のサーバを起動します。 これは、magnus.conf ファイルの設定をオーバーライドします。
-i オプションを使うと、サーバを inittab モードで起動します。その結果、サーバのプロセスが中断またはクラッシュした場合、inittab が自動的にサーバを再起動します。また、このオプションは、サーバがバックグラウンド処理モードに切り替わるのを防ぎます。
ノート
サーバの動作中は、start コマンドは無効です。start コマンドは、サーバを停止してから使います。 また、サーバの起動に失敗した場合、再起動する前にプロセスを中断する必要があります。
手作業によるサーバの停止 (Unix/Linux)
etc/inittab ファイルを使ってサーバを再起動した場合、サーバを停止する前に、サーバを起動する行を/etc/inittab ファイルから削除して、「kill -1 1 」と入力します。そうしないと、サーバは停止後に自動的に再起動します。
サーバを手作業で停止するには、サーバを起動した方法に応じて、ルート ユーザとして、またはサーバのユーザ アカウントを使ってログインし
、コマンド ラインに次のように入力します。
サーバの再起動 (Windows NT)
サーバの再起動には、次の方法があります。
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[サービス] コントロール パネルを使ってサーバを再起動する。
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[サービス] コントロール パネルを使ってオペレーティング システムを設定し、マシンを再起動するたびにサーバまたは Administration Server を再起動する。
Windows NT 3.51 では、次の手順を実行します。
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[メイン] グループの [コントロールパネル] アイコンをダブルクリックします。
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[ サービス] アイコンをダブルクリックします。
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サービスのリストをスクロールし、サーバに適したサービスを選択します。
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[自動] チェック ボックスをオンにして、コンピュータが起動または再起動するたびにサーバを自動的に起動するように設定します。
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[OK] をクリックします。
Windows NT 4.0 では、次の手順を実行します。
- [スタート] メニューから、[設定] を選択し、次に [コントロール パネル] を選択します。
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[サービス] アイコンをダブルクリックします。
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サービスのリストをスクロールして、サーバに適したサービスを選択します。
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[自動] チェック ボックスをオンにして、コンピュータが起動または再起動するたびにサーバを自動的に起動するように設定します。
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[OK] をクリックします。
ノート
[サービス] ダイアログ ボックスを使って、サーバが使うアカウントを変更することもできます。サーバが使うアカウントの変更については、サーバのユーザ
アカウントの変更(Windows NT)を参照してく ださい。
通常、SSL 対応サーバの起動にはパスワードが必要なため、自動的に起動することはできません。パスワードを簡単なテキスト形式でテキスト ファイルに保存すれば、パスワードを入力しないでサーバを起動することができますが、この方法はお勧めしません。
警告
SSL 対応サーバのパスワードをテキスト ファイル形式でシステムに保存すると、セキュリティ上、問題があります。 セキュリティを捨てて利便性を採ることになります。ファイルにアクセスできれば、サーバのパスワードを入手できるためです。SSL 対応サーバのパスワードをテキスト形式でシステムに保存する前に、セキュリティ上の問題を考慮してください。
セキュリティ上の問題がない場合、次の手順に従って、SSL 対応サーバを自動的に起動します。
- server_root\https-server_id\config ディレクトリに、ノートパッドなどのテキスト エディタで、 password.txt
という名前の新規テキスト ファイルを作成します。デフォルトの Web サーバのインストールでは、password.txt はC:\Netscape\server4\https-server_id\config
ディレクトリに保存されます。
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1 行目に秘密キー パスワードを入力します。パスワードを入力した後に、改行しないよう注意します。このファイルには、パスワード以外は入力しません。
警告
NTFS ファイル システムを使っている場合、アクセスを制限して、password.txt ファイルがあるディレクトリを保護する必要があります。このファイルを使わない場合も同様です。このディレクトリの読み込み/書き込みパーミッションは、 管理サーバ ユーザとWeb サーバ ユーザにのみ与えられます。このディレクトリを保護することによって、不正な password.txt ファイルの作成を防ぐことができます。
FAT ファイル システムを使っている場合、アクセスを制限してディレクトリやファイルを保護することはできません。
Automatic Restart Utility の使用 (Windows NT)
サーバがクラッシュすると、サーバ モニタ ユーティリティを使って自動的に再起動します。デバッグ用ツールがインストールされているシステムでは、サーバがクラッシュすると、デバッグ情報の入ったダイアログ ボックスが表示されます。タイムアウトを非常に大きい値に設定して、サーバの自動起動機能を無効にすると、サーバのプラグイン API プログラム (NSAPI プログラムなど) のデバッグが促進されます。また、レジストリ エディタを使って、デバッグのダイアログ ボックスをオフにすることもできます。
タイム インターバルの変更 (Windows NT)
サーバが起動してから自動的に再起動するまでのタイム インターバルを変更するには、次の手順を実行します。
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レジストリ エディタを起動します。
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[レジストリ エディタ] ウィンドウの左側の、HKEY_LOCAL_MACHINE\ SOFTWARE\Netscape\ にあるサーバのキーを選択します。
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[編集] メニューから [値の追加] を選択します。[キーの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [値の名前] フィールドに、「MortalityTimeSecs」
と入力します。
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[データの種類] プルダウン リストから、REG_DWORD を選択します。
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[OK] をクリックすると、[DWORD エディタ] ダイアログ ボックスが表示されます。
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サーバの起動から自動的に再起動するまでの時間として、タイム インターバル (秒単位) を入力します。
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前の手順で入力した値の フォーマット(2 進数、10 進数、16 進数) をクリックします。
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[OK] をクリックします。
デバッグのダイアログ ボックスをオフにする(Windows NT)
システムのデバッグ設定を変更したアプリケーション (コンパイラなど) をインストールした状態でサーバがクラッシュすると、システム生成アプリケーション エラーのダイアログが表示される場合があります。この場合、[OK] をクリックするまで、サーバは再起動されません。
サーバがクラッシュした後に、デバッグのダイアログ ボックスが表示されないようにするには、次の手順を実行します。
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レジストリ エディタを起動します。
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レジストリ ウィンドウの左側の、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ Microsoft\Windows NT\CurrentVersion にある AeDebugキーを選択します。
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ウィンドウの右側にある、[自動] の値をダブルクリックします。
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文字列値を 1 に変更します。
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