目次
このマニュアルについて
第 1 章 iPlanet Web Server の基礎知識
第 2 章 iPlanet Web Server の管理
第 3 章 管理プリファレンスの設定
第 4 章 ユーザとグループの管理
第 5 章 サーバ セキュリティ
第 6 章 サーバ クラスタの管理
第 7 章 サーバのプリファレンスの設定
第 8 章 ログ ファイルの理解
第 9 章 SNMP によるサーバのモニタ
第 10 章 サーバの設定によるパフォーマンス チューニング
第 11 章 プログラムによるサーバの拡張
第 12 章 コンフィグレーション スタイルの操作
第 13 章 サーバのコンテンツ管理
第 14 章 サーバへのアクセスの制御
第 15 章 Web パブリッシングの設定
第 16 章 検索機能の使用
付録 A HTTP (HyperText Transfer Protocol)
付録 B ACL ファイルのシンタックス
付録 C 国際化 iPlanet Web Server
付録 D Microsoft FrontPage のサーバ拡張機能
付録 E iPlanet Web Server
用語集
索引
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第 2 章 iPlanet Web Server の管理

この章では、iPlanet Web Server Administration Server を使って、iPlanet Web Server を管理する方法について説明します。iPlanet Web Server Administration Server を使って、サーバの管理、追加、削除、および以前のリリースのサーバからの移行を行うことができます。

この章には次の節があります。


Administration Server へのアクセス
この節では、Unix/Linux と Windows NT のプラットフォームで Administration Server にアクセスする方法について説明します。

Unix/Linux プラットフォーム
Unix/Linux で Administration Server にアクセスする場合は、 server_root/https-admserv/ ディレクトリに移動して(例: /usr/netscape/server4/https-admserv/)、「./start」と入力します。このコマンドの入力によって、インストール時に指定したポート番号を使って Administration Server を起動することができます。

Windows NT プラットフォーム
iPlanet Web Server のインストール プログラムは、次に紹介するアイコンを使って、Windows NT プラットフォーム用のプログラム グループを作成します。このプログラム グループには、次のアイコンがあります。

  • リリース ノート
  • Administration Server の起動
  • iPlanet Web Server 4.1 のアンインストール
Administration Server は、サービス アプレットとして動作するため、コントロール パネルを使って直接起動することもできます。

Windows NT 4.0 を使って Administration Server にアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. [Start Administration Server] アイコンをダブルクリックするか、次の URL をブラウザに入力します。
  2. インストール時に指定した管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
  3. 図 2.1    Administration Server のページ

詳細については、Administration Serverを参照してください。

ノート サーバの設定に必要な CGI プログラムを実行するには、ブラウザで cookie を有効にする必要があります。

Netscape Navigator などのクライアント ソフトウェアにアクセスできれば、リモート ロケーションから Administration Server にアクセスすることができます。Administrator Server にはブラウザを使ってアクセスするので、ネットワーク上でサーバに接続できるすべてのマシンからのアクセスが可能です。詳細については、Netscape Consoleを参照してください。


サーバの追加:複数のサーバの使用
ご使用のシステムで、複数の Web サーバを使うには、次の 3 つの方法があります。

  • ハードウェア仮想サーバの使用
  • ソフトウェア仮想サーバの使用
  • 複数のサーバ インスタンスのインストール
ハードウェア仮想サーバ
ハードウェア仮想サーバを使うと、複数の IP アドレスを複数のドキュメント ルートに割り当てることができます。たとえば、IP アドレスが 2 つある場合、一方の IP アドレスを 1 つのドキュメント ルートに、もう一方の IP アドレスを別のドキュメント ルートに割り当てることができます。ハードウェア仮想サーバに必要なシステム リソースは、複数のサーバ インスタンスを使う場合よりも少なくなりますが、すべてのハードウェア仮想サーバが同じ設定情報を共有する必要があります。たとえば、1 つのハードウェア仮想サーバでセキュリティ機能や Web パブリッシングを有効にした場合、すべてのハードウェア仮想サーバの設定をこれに合わせます。

別々のポートを使って同じ IP アドレス上で複数のハードウェア仮想サーバを設定する
ハードウェア仮想サーバごとに固有のポート番号を割り当てることによって、同じ IP アドレス上で複数のハードウェア仮想サーバを設定することができます。Administration Server を使ってこの作業を行うことはできません。obj.conf ファイルを手作業で編集する必要があります。

たとえば、ポート番号 80〜83 を使って同じ IP アドレス上で 4 つのハードウェア仮想サーバを設定するには、obj.conf ファイルに次の行を追加します。

ハードウェア仮想サーバの詳細については、ハードウェア仮想サーバのセットアップを参照してください。

ソフトウェア仮想サーバ
ソフトウェア仮想サーバを使うと、1 つの IP アドレスを複数のサーバ名に割り当てることができます。さらに、それぞれのソフトウェア仮想サーバに、専用のホームページを割り当てることもできます。これを使って、1 つの IP アドレスで複数の Web サイトを運営することができます。ただし、ソフトウェア仮想サーバが正常に動作するには、サーバにアクセスするユーザは HTTP Host ヘッダをサポートするクライアント ソフトウェアを使う必要があります。また、ハードウェア仮想サーバの場合と同じく、すべてのソフトウェア仮想サーバの設定を統一する必要があります。ソフトウェア仮想サーバの詳細については、ソフトウェア仮想サーバのセットアップを参照してください。

複数のサーバ インスタンス
複数のサーバ インスタンスを使うと、それぞれのサーバに対して異なった設定情報を定義することができます。たとえば、1 つのサーバ インスタンスではセキュリティ機能やWeb パブリッシングを有効にし、他のサーバでは無効にすることができます。ただし、それぞれのサーバ インスタンスに、多量の RAM、ディスク容量、スワップのための容量といったリソースが必要です。詳細については、次の複数のサーバ インスタンスのインストールを参照してください。


複数のサーバ インスタンスのインストール
Administration Server を使って、複数のサーバを設定することができます。この場合、次のオプションがあります。

  • サーバの複数のコピーを、独立したインスタンスとして NT にインストールし、それぞれに個別の IP アドレスを割り当てる方法
  • 複数のハードウェア仮想サーバを設定し、1 台の iPlanet Web Server を使ってさまざまな仮想サーバに個別に応答する方法
  • 複数のソフトウェア仮想サーバを設定して、1 つの IP アドレスで複数の Web サイトを運営する方法
  • IP アドレスのみを共有し、個別のポート番号を持つサーバのセットを設定する方法
1 台のサーバの設定で説明したように、iPlanet Web Server を複数のサーバにインストールした場合、インストール時に指定したサーバ ルート ディレクトリにすべてのファイルが自動的に保存されます。ただし、iPlanet Web Server は、追加したそれぞれのサーバに対して、個別の https-identifier ディレクトリを作成します。

現在ご使用のコンピュータに、Web サーバのインスタンスを追加してインストールすることもできます。Web サーバのソフトウェア ライセンスでは、1 台のシステムにインストールできる Web サーバのインスタンスの数は制限されていません。インストールしたそれぞれの Web サーバには、ご使用のシステムの任意の TCP/IP ポートを割り当てることができます。ただし、個別の IP アドレスに応答するように設定しない限り、2 つの Web サーバで同じポートを同時に使うことはできません。個別の IP アドレスに応答するようにシステムを設定する方法については、ご使用のシステムのベンダーにお問い合わせください。

ご使用のシステムが、複数の IP アドレスに応答するように設定されている場合、インストールするそれぞれのサーバに対して、システムがホスティングしているいずれかの IP アドレスを入力します。

複数の IP アドレスに応答するようにシステムを設定する前にサーバをインストールした場合、異なる IP アドレスに応答するようにシステムを設定します。次に、ハードウェア仮想サーバをインストールするか、サーバ マネージャを使ってサーバのバインド アドレスを変更し、それぞれの IP アドレスに対して個別のサーバ インスタンスをインストールします。詳細については、ネットワーク設定を参照してください。

サーバ インスタンスを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Administration Server にアクセスし、[Servers] タブを選択します。
  2. [Add Server] リンクをクリックします。
  3. 該当するフィールドに、必要な情報を入力します。
詳細については、「Add Server」ページを参照してください。


サーバの削除
Administration Server を使って、システムからサーバを削除することができます。サーバの削除は取り消しができないため、この作業には十分な注意が必要です。

ノート NT サーバの中には、サーバとこれに付随する Administration Server を削除す るアンインストール プログラムを使用できるものもあります。詳細について は、該当する製品マニュアルを参照してください。

ご使用のマシンからサーバを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Administration Server にアクセスし、[Servers] タブを選択します。
  2. [Remove Server] をクリックします。
Administration Server は、サーバのコンフィグレーション ファイル、サーバ マネージャ フォームと、次のディレクトリ、およびサブディレクトリを削除します。

詳細については「Remove Server」ページを参照してください。


以前のバージョンからサーバを移行する
Enterprise Server は、バージョン 3.6 からバージョン 4.1 に移行することができます。この場合、Enterprise Server 3.6 はそのまま保存され、同じ設定を使って Enterprise Server 4.1 が作成されます。

サーバ設定を移行する前に、Enterprise Server 3.6 サーバを停止してください。また、Netscape Navigator 3.0 またはそれ以降がコンピュータにインストールされていることを確認してください。

以前のバージョンから Enterprise Server バージョン 4.1 に移行する方法については、Netscape Enterprise Server バージョン 4.0の『インストール ガイド』『移行ガイド』を参照してください。

詳細については、「Migrate Server」ページを参照してください。

 

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