257 以上の IP アドレスをサポートする必要のある ISPやサーバの使用メモリを減らす必要のある ISP は、ハードウェア仮想サーバ機能の ISP バージョンを使用できます。デフォルトのハードウェア仮想サーバ (前節を参照)では、ISP バージョンのハードウェア仮想サーバによって、複数のサーバをインストールしなくても、サーバが複数の IP アドレスに応答するように設定できますが、サーバが任意の数の IP アドレスをサポートするように設定することもできます。
ISP バージョンのハードウェア仮想サーバは、同一サーバ設定情報を共有します。たとえば、あるハードウェア仮想サーバを暗号化すると、作成するその他のハードウェア仮想サーバも暗号化されます。異なる IP アドレスに応答し、設定情報も分離されたサーバが必要な場合には、特定の IP アドレスを持つサーバの分離したインスタンスをインストールします。詳細については、 ネットワーク設定の変更を参照してください。
HP サーバでは、仮想サーバが、HP-UX カーネルの max_thread_proc エントリと RqThrottle でうまく動作するようにする必要があります。オブジェクト モデルにおいてハードウェア仮想サーバを使う際、スレッドが "解放" されずに他のプールに移動したために、使われるスレッドの数がかなり多く取得されることがあります。詳細については、 RqThrottle について (最大同時接続)を参照してください。
ノート
このハードウェア仮想サーバ機能をセットアップする場合は、「Network Settings」ページ ([Server Preferences] を選択して [Network Settings] をクリックする) の [Bind to Address] フィールドが空白になっていることを確認してください。
この節には次のトピックがあります。
ISP 用ハードウェア仮想サーバのセットアップ
ISP 用ハードウェア仮想サーバをセットアップするには、次の手順を実行します。
- server_root/bin/https/httpadmin/html
ディレクトリの index.1st ファイルにある、
ISP 用ハードウェア仮想サーバのセットアップに対する行のコメントを外します。
-
サーバ マネージャから [Content Management] タブを選択します。
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[Hardware Virtual Servers]をクリックします。
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[ IP ] フィールドに、サーバの IP アドレスを入力します。
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[Doc Root] フィールドに、プライマリ ドキュメント ディレクトリを入力し、[OK] をクリックします。
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サーバ マネージャの右上にある [Apply] をクリックして変更を適用します。
サーバ インスタンスの編集
サーバ インスタンスを編集するには、次の手順を実行します。
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編集するサーバ インスタンスの行で [Edit] をクリックします。
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「Hardware Virtual Servers」ページで、新しい IP アドレスとドキュメント ルートを入力し、[OK] をクリックします。
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サーバ マネージャの右上にある [Apply] をクリックして変更を適用します。
サーバ インスタンスの削除
サーバ インスタンスを削除するには、次の手順を実行します。
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削除するサーバ インスタンスの行で [Remove] をクリックします。
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[Confirmation] ダイアログ ボックス [ OK] をクリックします。
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サーバ マネージャの右上にある [Apply] をクリックして変更を適用します。
ISP ハードウェア仮想サーバは、virtual.conf 設定 ファイルに一覧表示されます。このファイルにはサーバ マネージャから入力された IPアドレスと、それが適用されるドキュメント ルートが一覧表示されています。
デフォルトのハードウェア仮想サーバ機能を使っている状態に戻るには、次の手順を実行します。
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サーバ マネージャから [Content Management] タブを選択します。
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[Hardware Virtual Servers] をクリックします。
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ISP バージョンのハードウェア仮想サーバ機能を非アクティブにするには、[No] をクリックした後、[OK] をクリックします。
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[Save and Apply] をクリックして適用します。
ハードウェア仮想サーバ設定ファイルの移行
obj.conf ファイルを使う複数のIP アドレスを実行する場合は、仮想サーバの使用が制限されることがあります。信頼性を高めるには、次のスクリプトを実行して obj.conf ファイルから virtual.conf ファイルに移行します。
このとき実行可能モジュールは、個々のハードウェア仮想サーバについて、 config ディレクトリ server_root/http-server-id に対応する obj.conf ファイルからすべての NameTrans ディレクティブを削除し、これらを、同じディレクトリにある virtual.conf ファイル内の対応するディレクティブと置き換えます。また、virtual.conf ファイルを、server_root/https-server-id/config/ ディレクトリ内にある magnus.conf ファイルから参照し、 magnus.conf ファイル内にあるアドレスをすべて削除します。
ISP で使うハードウェア仮想サーバのサーバ マネージャを使うには、 ISP 用ハードウェア仮想サーバのセットアップを参照してください。
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