ルーターまたはロードバランサとしての Oracle® Solaris 11.2 システムの構成

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ハーフ NAT トポロジを使用した ILB の高可用性の構成

このセクションでは、ハーフ NAT トポロジを使用することによって、ILB 接続を設定して HA を実現する方法について説明します。2 つのロードバランサを設定する必要があり、1 つはプライマリ、もう 1 つはスタンバイになります。プライマリロードバランサに障害が発生すると、スタンバイロードバランサがプライマリロードバランサの役割を引き受けます。


注 -  ILB の現在の実装では、プライマリロードバランサとスタンバイロードバランサは同期されません。プライマリロードバランサに障害が発生してスタンバイロードバランサが引き継ぐと、既存の接続は失敗します。ただし、同期しない HA でも、プライマリロードバランサに障害が発生した状況では価値があります。

次の図は、ILB 接続を構成して HA を実現するためのハーフ NAT トポロジを示しています。

図 7-2  ハーフ NAT トポロジを使用した ILB の HA 構成

image:この図は、ハーフ NAT トポロジを使用した ILB の HA 構成について説明しています。