ルーターまたはロードバランサとしての Oracle® Solaris 11.2 システムの構成

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更新: 2014 年 9 月
 
 

コマンド行インタフェースを使用した ILB の構成

ILB CLI は /usr/sbin/ilbadm ディレクトリにあります。CLI には、負荷分散規則、サーバーグループ、および健全性検査を構成するサブコマンドが含まれています。また、統計情報や構成の詳細を表示するサブコマンドも含まれています。ilbadm show-ruleilbadm show-serverilbadm show-healthcheck などのサブコマンドの表示を除く、ILB 構成サブコマンドのユーザー承認を設定する必要があります。ILB 構成サブコマンドを実行するには、solaris.network.ilb.config RBAC 承認が必要です。

  • 既存のユーザーに承認を割り当てる方法を見つけるには、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の第 3 章Oracle Solaris での権利の割り当てを参照してください。

  • システムに新規ユーザーアカウントを作成するときも承認を付与できます。

    次の例では、ユーザー ilbadm をグループ ID 10、ユーザー ID 1210 で作成し、システムの ILB を管理する承認を与えます。

    # useradd -g 10 -u 1210 -A solaris.network.ilb.config ilbadmin

    useradd コマンドは、/etc/passwd/etc/shadow、および /etc/user_attr ファイルに新しいユーザーを追加します。-A オプションは、ユーザーに承認を割り当てます。

サブコマンドは、次の 2 つのカテゴリに分けられます。

  • 構成サブコマンド – これらのサブコマンドでは次のタスクを実行できます。

    • 負荷分散規則の作成および削除

    • 負荷分散規則の有効化および無効化

    • サーバーグループの作成および削除

    • サーバーグループへのサーバーの追加および削除

    • バックエンドサーバーの有効化および無効化

    • 負荷分散規則内のサーバーグループに関するサーバー健全性検査の作成および削除


    注 -  構成サブコマンドを管理する特権が必要です。適切な役割を作成してユーザーに割り当てるには、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の役割の作成を参照してください。
  • 表示サブコマンド – これらのサブコマンドでは次のタスクを実行できます。

    • 構成された負荷分散規則、サーバーグループ、および健全性検査の表示

    • パケット転送統計の表示

    • NAT 接続テーブルの表示

    • 健全性検査結果の表示

    • セッション持続性マッピングテーブルの表示


    注 -  表示サブコマンドを管理するために特権は不要です。

ilbadm サブコマンドの詳細は、ilbadm(1M) のマニュアルページを参照してください。