ILB CLI は /usr/sbin/ilbadm ディレクトリにあります。CLI には、負荷分散規則、サーバーグループ、および健全性検査を構成するサブコマンドが含まれています。また、統計情報や構成の詳細を表示するサブコマンドも含まれています。ilbadm show-rule、ilbadm show-server、ilbadm show-healthcheck などのサブコマンドの表示を除く、ILB 構成サブコマンドのユーザー承認を設定する必要があります。ILB 構成サブコマンドを実行するには、solaris.network.ilb.config RBAC 承認が必要です。
既存のユーザーに承認を割り当てる方法を見つけるには、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の第 3 章Oracle Solaris での権利の割り当てを参照してください。
システムに新規ユーザーアカウントを作成するときも承認を付与できます。
次の例では、ユーザー ilbadm をグループ ID 10、ユーザー ID 1210 で作成し、システムの ILB を管理する承認を与えます。
# useradd -g 10 -u 1210 -A solaris.network.ilb.config ilbadmin
useradd コマンドは、/etc/passwd、/etc/shadow、および /etc/user_attr ファイルに新しいユーザーを追加します。-A オプションは、ユーザーに承認を割り当てます。
サブコマンドは、次の 2 つのカテゴリに分けられます。
構成サブコマンド – これらのサブコマンドでは次のタスクを実行できます。
負荷分散規則の作成および削除
負荷分散規則の有効化および無効化
サーバーグループの作成および削除
サーバーグループへのサーバーの追加および削除
バックエンドサーバーの有効化および無効化
負荷分散規則内のサーバーグループに関するサーバー健全性検査の作成および削除
表示サブコマンド – これらのサブコマンドでは次のタスクを実行できます。
構成された負荷分散規則、サーバーグループ、および健全性検査の表示
パケット転送統計の表示
NAT 接続テーブルの表示
健全性検査結果の表示
セッション持続性マッピングテーブルの表示
ilbadm サブコマンドの詳細は、ilbadm(1M) のマニュアルページを参照してください。