ルーターまたはロードバランサとしての Oracle® Solaris 11.2 システムの構成

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更新: 2014 年 9 月
 
 

構成のインポートとエクスポート

エクスポートおよびインポートのサブコマンドは、システム間で構成を移動するために使用されます。たとえば、VRRP を使用してアクティブ/パッシブ構成になるように、ILB のバックアップを設定する場合は、構成をファイルにエクスポートし、バックアップシステムにインポートするだけで済みます。ilbadm export コマンドは、現在の ILB 構成をユーザー指定のファイルにエクスポートします。この情報は、あとで ilbadm import コマンドへの入力として使用できます。

ilbadm import コマンドは、既存の構成を保持するよう特に指示されていないかぎり、インポートの前に既存の構成を削除します。ファイル名が省略されている場合、コマンドは stdin から読み取るか、stdout に書き込みます。

ILB 構成をエクスポートするには、export-config コマンドを使用します。次の例では、import コマンドによるインポートに適した形式で、現在の構成をファイル /var/tmp/ilb_config にエクスポートします。

# ilbadm export-config /var/tmp/ilb_config

ILB 構成をインポートするには、import-config コマンドを使用します。次の例では、ファイル /var/tmp/ilb_config の内容を読み取り、既存の構成をオーバーライドします。

# ilbadm import-config /var/tmp/ilb_config