ルーターまたはロードバランサとしての Oracle® Solaris 11.2 システムの構成

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ユースケース: ILB の構成

    このセクションでは、ハーフ NAT トポロジを使用して 2 つのサーバー間でトラフィックの負荷分散を行うように ILB を設定する手順について説明します。ILB の動作モードの NAT トポロジの実装を参照してください。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. ILB でサーバーグループを設定します。

    2 つのサーバーは 192.168.1.50192.169.1.60 です。次のコマンドを入力して、これら 2 つのサーバーから成るサーバーグループ srvgrp1 を作成します。ILB のサーバーグループの設定の詳細は、ILB サーバーグループの作成を参照してください。

    # ilbadm create-sg -s servers=192.168.1.50,192.168.1.60 srvgrp1
  3. バックエンドサーバーを設定します。

    このシナリオでは、バックエンドサーバーは ILB をデフォルトルーターとして使用するように設定されます。次のコマンドを両方のサーバーで実行します。

    # route add -p default 192.168.1.21

    このコマンドを実行したあと、両方のサーバーでサーバーアプリケーションを起動します。ポート 5000 で待機している TCP アプリケーションであるとします。バックエンドサーバーの設定の詳細は、ILB サーバーグループへのバックエンドサーバーの追加を参照してください。

  4. hc-srvgrp1 という単純な健全性検査を設定します。次のコマンドを入力して、健全性検査を作成します。

    # ilbadm create-hc -h hc-test=tcp,hc-timeout=3,\
    hc-count=3,hc-interval=60 hc-srvgrp1 

    単純な TCP レベルの健全性検査を使用して、サーバーアプリケーションが到達可能かどうかを検出します。この確認は 60 秒ごとに行われます。健全性検査が最大 3 秒の待機時間をおいて最大 3 回試行し、サーバーが正常かどうかを確認します。試行に 3 回失敗すると、サーバーは dead とマークされます。健全性検査のモニタリングおよび作成の詳細は、ILB の健全性検査のモニタリングを参照してください。

  5. 次のコマンドを入力して、ILB 規則を設定します。

    # ilbadm create-rule -e -p -i vip=10.0.2.20,port=5000 -m \
    lbalg=rr,type=half-nat,pmask=32 \
    -h hc-name=hc-srvgrp1 -o servergroup=srvgrp1 rule1_rr

    この規則では、持続性 (32 ビットマスク) が使用されます。負荷分散アルゴリズムは round robin です。さまざまな ILB アルゴリズムについては、ILB のアルゴリズムを参照してください。使用されるサーバーグループは srvgrp1、使用される健全性検査メカニズムは hc-srvgrp1 です。ILB 規則の作成の詳細は、ILB 規則の作成を参照してください。