vrrpadm show-router コマンドは、指定された VRRP ルーターの構成とステータスを表示します。詳細は、vrrpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。構文は次のとおりです。
# vrrpadm show-router [-P | -x] [-p] [-o field[,...]] [router-name]使用例 4-5 レイヤー 2 VRRP ルーター構成の表示
次の例は、vrrpadm show-router コマンド出力を示しています。
# vrrpadm show-router vrrp1 NAME VRID TYPE IFNAME AF PRIO ADV_INTV MODE STATE VNIC vrrp1 1 L2 net1 IPv4 100 1000 e-pa- BACK vnic1
VRRP ルーターの名前。
VRRP ルーターの VRID。
VRRP ルーターのタイプ (L2 または L3)。
VRRP ルーターが構成されるインタフェース。L2 VRRP ルーターの場合、インタフェースは物理 Ethernet インタフェース、VLAN、またはアグリゲーションにできます。
VRRP ルーターのアドレスファミリ。IPv4 または IPv6 のいずれかにできます。
VRRP ルーターの、マスター選択で使用される優先度。
通知間隔 (ミリ秒で表示)。
VRRP ルーターに関連付けられるフラグのセットで、次の値を含みます。
e – ルーターが有効化されていることを指定します。
p – モードが preempt であることを指定します。
a – モードが accept であることを指定します。
o – ルーターが仮想アドレスの所有者であることを指定します。
VRRP ルーターの現在の状態。使用可能な値は、INIT (初期化)、BACK (バックアップ)、および MAST (マスター) です。
この例では、指定された VRRP ルーター vrrp1 の情報が表示されます。
# vrrpadm show-router -x vrrp1 NAME STATE PRV_STAT STAT_LAST VNIC PRIMARY_IP VIRTUAL_IPS vrrp1 BACK MAST 1m17s vnic1 10.0.0.100 10.0.0.1
VRRP ルーターの以前の状態。
前回の状態遷移からの時間。
VRRP ルーターによって選択されたプライマリ IP アドレス。
VRRP ルーター上で構成されている仮想 IP アドレス。
この例では、VRRP ルーターによって選択されるプライマリ IP アドレス、VRRP ルーターに構成される仮想 IP アドレス、VRRP ルーターの前の状態などの追加情報が表示されます。
# vrrpadm show-router -P vrrp1 NAME PEER P_PRIO P_INTV P_ADV_LAST M_DOWN_INTV vrrp1 10.0.0.123 120 1000 0.313s 3609
ピア VRRP ルーターのプライマリ IP アドレス。
ピアから受信した通知の一部のピア VRRP ルーターの優先度。
ピアから受信した通知の一部の通知間隔 (ミリ秒)。
前回ピアから通知を受信してからの時間。
マスタールーターが切断と宣言されてからの時間間隔 (ミリ秒)。
–P オプションが使用されるのは、VRRP ルーターがバックアップ状態になっている場合のみです。
使用例 4-6 システム上の L3 VRRP ルーターの表示# vrrpadm show-router NAME VRID TYPE IFNAME AF PRIO ADV_INTV MODE STATE VNIC l3vr1 12 L3 net1 IPv6 255 1000 eopa- INIT –
この例では、L3 VRRP ルーター l3vr1 はインタフェース net1 経由で構成されます。