Oracle® Solaris 11.2 のユーザーアカウントとユーザー環境の管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ユーザーの作業環境について

ユーザーのホームディレクトリの設定には、ユーザーのログインシェルにユーザー初期設定ファイルを提供することも含まれます。ユーザー初期設定ファイルは、ユーザーがシステムにログインしたあとにユーザーのために作業環境を設定するシェルスクリプトです。基本的にシェルスクリプトで行えるタスクはどれもユーザー初期設定ファイルで実行できます。ただし、ユーザー初期設定ファイルのプライマリジョブはユーザーの検索パス、環境変数、ウィンドウ表示環境などのユーザー作業環境の特性を定義することです。次の表に示すように、各ログインシェルには、1 つまたは複数の、固有のユーザー初期設定ファイルがあります。bash シェルと ksh93 シェルの両方で、デフォルトのユーザー初期設定ファイルは /etc/skel/local.profile であることに注意してください。

表 1-7  bash および ksh93 のユーザー初期設定ファイル
シェル
ユーザー初期設定ファイル
目的
bash
$HOME/.bash_profile
$HOME/.bash_login
$HOME/.profile
ログイン時のユーザー環境を定義します
ksh93
/etc/profile
$HOME/.profile
ログイン時のユーザー環境を定義します
$ENV
ログイン時のユーザー環境をファイル内に定義し、Korn シェルの ENV 環境変数によって指定します

これらのファイルを開始点として使用して変更し、すべてのユーザーに共通の作業環境を提供する標準のファイルセットを作成できます。異なるタイプのユーザーごとに作業環境を提供する場合にも、これらのファイルを利用できます。

さまざまなタイプのユーザーにユーザー初期設定ファイルのセットを作成する方法の手順については、ユーザー初期設定ファイルをカスタマイズする方法を参照してください。