Oracle® Solaris 11.2 のユーザーアカウントとユーザー環境の管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

デフォルトのファイルアクセス権 (umask)

ファイルまたはディレクトリを作成する場合、ファイルまたはディレクトリに割り当てられているデフォルトのファイルアクセス権は、ユーザーマスクによって制御されます。ユーザーマスクは、初期設定ファイルで umask コマンドによって設定されます。現在のユーザーマスクの値は、umask と入力して Return キーを押すと表示できます。

    ユーザーマスクは、次の 8 進値で構成されます。

  • 最初の桁でそのユーザーのアクセス権を設定する

  • 2 桁目でグループのアクセス権を設定する

  • 3 桁目でその他 (「ワールド」とも呼ばれる) のアクセス権を設定する

最初の桁がゼロの場合、その桁は表示されません。たとえば、ユーザーマスクを 022 に設定すると、22 が表示されます。

設定する umask の値は、与えたいアクセス権の値を 666 (ファイルの場合) または 777 (ディレクトリの場合) から差し引きます。引いた残りが umask に使用する値です。たとえば、ファイルのデフォルトモードを 644 (rw-r--r--) に変更するとします。666 と 644 の差である 022 が、umask コマンドの引数として使用する値です。

次の表に、umask の値を示します。これは、umask の各 8 進値から作成される、ファイルとディレクトリのアクセス権を示しています。

表 1-12  umask 値のアクセス権
umask 8 進値
ファイルアクセス権
ディレクトリアクセス権
0
rw-
rwx
1
rw-
rw-
2
r--
r-x
3
r--
r--
4
-w-
-wx
5
-w-
-w-
6
--x
--x
7
--- (なし)
--- (なし)

次の例は、デフォルトのファイルアクセス権を rw-rw-rw- に設定します。

umask 000