Go to main content
Oracle Solaris 11 移行の開発ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 11 月
 
 

DTrace を使用したアプリケーションのデバッグ

DTrace は、本稼働システムのカーネルおよびアプリケーションの問題をリアルタイムでトラブルシューティングする包括的な動的トレースフレームワークです。ソフトウェアの複数のレイヤー間でのパフォーマンスの問題の追跡、および予期しない動作の原因の究明に役立ちます。DTrace は、システムのどの部分でもトレースできる強力な動的トレースツールです。

DTrace の主な機能は次のとおりです。

  • 任意のデータを記録するために、システムを動的に変更できます

  • どのアプリケーションでも再コンパイルおよび再起動することなく使用できます

  • システムがアクティブ化されているときに使用するシステムコールが少なくて済みます

  • カーネルレベルおよびユーザーレベルのプログラムの両方をトレースをできます

  • トレースが有効にされているときは最小限のオーバーヘッドで機能し、トレースが実行されていないときはオーバーヘッドは発生しません

  • システムコールごとにプログラムの実行が停止されないため、クラッシュを心配せず本番システムで使用できます

  • 本番システムで使用して、パフォーマンスのボトルネックを検出できます

  • リソース使用率とアプリケーションパフォーマンスの最大化、およびリソース要件の正確な数量化が可能になります

DTrace の詳細は、Oracle Solaris 11.3 DTrace (Dynamic Tracing) Guideを参照してください。