アプリケーションを最適化するためのコンパイラオプションの使用
Oracle Solaris Studio のコンパイラで提供されているコンパイラオプションを使用して、アプリケーションを最適化できます。この使用例で使用されているコンパイラオプションを次の表に示します。
表 2 コンパイラオプション
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–DSOLARIS
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マクロシンボル Solaris をプリプロセッサに割り当てます。
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–fast
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実行時のパフォーマンスを最大化します。このオプションでは、次の個別のコンパイルが最適化されます。
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–fns - SPARC プラットフォームで非標準浮動小数点モードを有効にします。
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–fsimple=2 - 浮動小数点の最適化の設定を選択します。
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–xarch - ターゲットの命令セットアーキテクチャーを指定します。
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–xbuiltin=%all - 標準ライブラリの呼び出しをさらに最適化します。
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–xcache - オプティマイザに使用されるキャッシュプロパティーを定義します。
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–xchip - オプティマイザに使用されるターゲットプロセッサを指定します。
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–xlibmil - 最適化のため、選択した libm ライブラリルーチンをインライン化します。
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–xlibmopt - 最適化された数学ルーチンライブラリを使用します。
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–xmemalign - データの境界整列についてコンパイラが行う想定を制御します。
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–xO5 - 最高レベルの最適化が行われます。
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–m64
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コンパイルされるバイナリオブジェクトに 64 ビットメモリーモデルを指定します。
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–xtarget=T5
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命令セットと最適化の対象とするプラットフォームを指定します。
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–xautopar
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複数プロセッサのための自動並列化を有効にします。
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–xdepend
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内部繰り返しデータの依存関係があるかどうかループを分析してループを再構成します (ループ交換、ループ融合、スカラー置換、および「使用されていないアレイ」の割り当ての削除を含む)。
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–xprefetch=auto
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prefetch 命令の自動生成を有効にします。
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–xcode=pic32
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位置独立コード (ラージモデル) を生成します。pic13 ほど高速でない可能性がありますが、フルレンジ対応です。–KPIC と同等です。32 ビットアーキテクチャーでは最大 2**30 個の固有の外部シンボルを、64 ビットでは 2**29 個の固有の外部シンボルをそれぞれ参照できます。
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–xipo=2
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内部手続きの別名解析と、メモリーの割り当ておよび配置の最適化を実行し、キャッシュ性能を向上します。
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–xlinkopt=2
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オブジェクトファイル内のあらゆる最適化のほかに、結果として出力される実行可能ファイルや動的ライブラリのリンク時最適化も行うようにコンパイラに指示します。リンク時のデッドコードの除去とアドレス演算の簡素化を含む、追加のデータフロー解析を実行します。
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