データベースをあるプラットフォームから別のプラットフォームに移動する場合は、通常、データ変換が必要になります。移行時に両方のプラットフォームが同じベンダーのデータベースをサポートしている場合は、移行が簡単になります。たとえば、Linux 上で実行されているデータベースを標準化されたファイル形式にエクスポートし、それを Oracle Solaris 上の新しいデータベースにインポートできます。移行でデータベースベンダーの変更も伴う場合は、より広範なデータ変換が必要になることがあります。
Oracle は、さまざまなデータベースから Oracle Database へのデータベースオブジェクトおよびデータの移行をサポートしています。Oracle Database は、Oracle Solaris の性能を最大限得られるように最適にチューニングされています。Oracle SQL Developer ツールを使用すると、Oracle 以外のデータベースから Oracle Database に移行できます。詳細は、データベース移行のための Oracle SQL Developer ツールを参照してください。
Oracle Solaris は、次のオープンソースのデータベースをサポートしています。
MySQL
PostgreSQL
SQLite
Ingres
Berkeley DB
Oracle Solaris 11 OS によってサポートされている専用のデータベースは、Oracle、DB2、Sybase、および Informix です。
Oracle Solaris にデータベースを移行する場合は、次の要因を考慮する必要があります。
プラットフォームでのデータベースのサポート
データベースバージョンの互換性
移行のために必要となる労力
ライセンスのコストおよびライセンスの移行
Oracle Database をインストールする前に考慮する必要がある要因の説明については、Oracle Database のインストール前のタスク (https://docs.oracle.com/database/121/LADBI/pre_install.htm#LADBI222) を参照してください。
Oracle Solaris への Oracle Database のインストールについては、Oracle Database オンラインドキュメント 12c Release 1 (http://docs.oracle.com/database/121/nav/portal_11.htm) を参照してください。
Oracle SQL Developer は、データベース開発タスクを単純化することによってデータベース移行プロセスを容易にする、グラフィカルなユーザーインタフェースツールを提供します。SQL Developer は、Oracle Database バージョン 10g、11g、および 12c をサポートしています。データベースオブジェクトの参照、作成、変更、SQL 文の実行、SQL の編集とデバッグ、および事前定義レポートのリストへのアクセスや独自のレポートの作成を行うことができます。SQL Developer は、バージョン 10g 以降の Oracle Database に接続でき、Windows、Linux、および Macintosh プラットフォーム上で実行できます。詳細は、サードパーティー製データベースから Oracle Solaris への移行 (http://docs.oracle.com/cd/E25259_01/appdev.31/e24285/migration.htm#RPTUG40000) および SQL Developer のドキュメント (https://docs.oracle.com/cd/E12151_01/index.htm) を参照してください。