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Oracle Solaris 11 移行の開発ガイド

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更新: 2016 年 11 月
 
 

データ移行プロセス

組織が現在のシステムと互換性のない新しいコンピュータシステムまたはデータベース管理システムを使用すると決定した場合は、データ移行が必要となります。通常、データ移行はデータを自動的に転送する一連のカスタマイズされたプログラムまたはスクリプトによって実行されます。

データ移行には、ファイルシステム、ファイル、アプリケーション、およびデータベースのデータの移動が含まれます。格納されているデータには、エンコードされた形式、または受信側のシステムと互換性のない形式であるデータが含まれている可能性があります。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および Oracle Solaris は、ASCII を使用してテキストデータを格納します。

データの移行には、次のアクティビティーが伴います。

  • アプリケーションデータ、スキーマ、テーブル、インデックス、および制約の移行を含む raw データの移行

  • ストアドプロシージャー、データベーストリガー、SQL クエリー、関数などに関連付けられたインフラストラクチャーの移行

ファイル内に格納されているバイナリ (raw) データは、通常、SPARC プラットフォームと x86/x64 プラットフォームの間で転送できないため、データ移行時にエンディアンが問題となることがあります。

プラットフォーム間で共有されるデータを格納するアプリケーションでは、次の 2 つの方法のいずれかを使用してエンディアンの問題を処理できます。

  • テキストファイルおよび文字列を使用して、アプリケーションで定義したエンディアンに中立な形式でデータを格納します

  • ビッグエンディアン方式またはリトルエンディアン方式を選択し、XDR などのイネーブリングテクノロジを使用してバイトスワップを実行します