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Oracle Solaris 11 移行の開発ガイド

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更新: 2016 年 11 月
 
 

Oracle Solaris の高可用性

高可用性 (HA) により、システム、アプリケーション、またはデータベースが使用可能で、継続してアクセスでき、サービスが失われることなく、必要な期間中実行されることが保証されます。

Oracle Solaris は、アプリケーションとデータベースの可用性を提供しています。アプリケーションの高可用性は Oracle Solaris Cluster によって提供されており、負荷分散、障害検出、および障害回復によってアプリケーションやシステムの高可用性が維持されます。Oracle Solaris Cluster は、広範な高可用性フレームワークを提供します。Oracle Solaris は、従来の環境および仮想環境内において、フルレンジで単一システムおよびマルチシステムの高可用性を提供しています。

Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの高可用性フレームワークは、ノード障害を検出し、アクションを再開できるネットワーク内の別のノードにリソースを移行します。

Oracle Solaris Cluster は、ゾーンを追跡、維持、およびモニターすることもできます。障害が発生したときにゾーンを保護するフェイルオーバーゾーン機能も提供しています。フェイルオーバーゾーンは、ゾーンの HA エージェントによってモニターされます。HA Oracle Agent ソフトウェアは、Oracle Solaris Cluster ノード上の Oracle Database のアクティビティーを制御します。このエージェントは、ノードを起動、停止および検証することによって障害検査を実行します。HA エージェントがアクティブなセッションのないデータベース上に構成されている場合は、HA Oracle Agent がテストトランザクションを開始します。HA Oracle Agent からのリターンエラーコードは、その場所の特別なアクションファイルに対して検証されます。

Oracle アプリケーションサーバーは、プロセスの異常終了の検出と自動再起動、クラスタ化、サーバーの負荷分散、ロールとパッチ、バックアップと回復などのテクノロジを使用してローカルおよびエンタープライズの高可用性を提供しています。Oracle Clusterware ソフトウェアは、アプリケーションを管理するためのインフラストラクチャーを提供します。

Oracle Solaris Cluster には、データサービスの作成を自動化する、アプリケーションの高可用性のためのエージェントビルダーツールが含まれています。開発者は、作成されるアプリケーションおよびデータサービスに関する情報 (スケーラブルなエージェントまたはフェイルオーバーエージェントにするかどうか、サービスがネットワーク対応であるかどうか、アプリケーションを起動および停止するコマンドなど) をエージェントビルダーに指定します。エージェントビルダーは、ソースコードと実行可能コード (C または Korn シェル)、カスタマイズされたリソースタイプ登録 (RTR) ファイル、および配布用の Oracle Solaris パッケージを含むデータサービスを生成します。

アプリケーションサーバーの高可用性については、https://docs.oracle.com/cd/E12839_01/core.1111/e10106.pdfhttps http://docs.oracle.com/cd/E12839_01core.1111/e10106.pdf を参照してください。

Oracle Database は、計画停止時間および計画外の停止時間を最小限にすることによって、高可用性を提供します。Oracle Database では、Oracle Real Application Clusters (RAC) および Oracle Clusterware ソフトウェアを使用して高可用性を実現しています。これらは連係して、複数のサーバーが単一サーバーとして動作するようにバインドします。Oracle RAC および Oracle Clusterware ソフトウェアのいくつかの利点を次に示します。

  • コンピュータおよびインスタンスの障害を許容し、障害からすばやく回復する機能

  • Oracle Clusterware のアップグレード、パッチセット、および暫定的なパッチをロール方式で適用する機能

  • Oracle Universal Connection Pool (UCP)、高速接続フェイルオーバー、および FAN イベントを使用している Java アプリケーションの接続障害の迅速な自動検出、および終了した接続の削除

  • データベース機能とクラスタ機能を統合した包括的な管理

  • 障害が発生した Oracle プロセスの自動的な再起動

  • Oracle Virtual IP (VIP) の自動的な管理、およびノード障害時におけるクラスタ内の別のノードへのフェイルオーバー

Oracle Database の高可用性については、https://www.oracle.com/database/high-availability/index.htmlデータベースの高可用性を参照してください。

Oracle Solaris Cluster については、Oracle Solaris Cluster の製品ドキュメント を参照してください。