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Oracle Solaris 11 移行の開発ガイド

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更新: 2016 年 11 月
 
 

RHEL と Oracle Solaris 11 のテクノロジのマッピング

次の表は、RHEL と Oracle Solaris のテクノロジの主な相違点を示しています。

表 1  RHEL と Oracle Solaris 11 のテクノロジのマッピング
タスク
Red Hat Enterprise Linux
Oracle Solaris 11
パッケージング
RPM - パッケージのインストール、アップデート、アンインストール、およびクエリーに使用できるパッケージマネージャー。
コマンド: rpmrpmdb、および rpmsign
Image Packaging System (IPS) - コマンド行 pkg およびグラフィカルなパッケージマネージャーを使用して、インストール、アップデート、アンインストール、クエリーなどのパッケージ操作を実行できます。
コマンド: pkg, pkgsend, pkgrecv, pkgsign, pkgdiff, pkgfmt, pkgmogrify、および pkgrepo
サービス
systemdsystemd システムとサービスマネージャーによって、システムサービスの起動と停止を制御します。
サービス管理フレームワーク (SMF) – システムサービスおよびアプリケーションサービスを管理するフレームワーク。SMF は、ハードウェア障害またはソフトウェア障害が発生している間も、不可欠なシステムサービスおよびアプリケーションサービスが継続して実行できるように確保して、システムの可用性を高めます。
コマンド: svcadmsvccfg、および svcprop
ネットワークの仮想化
RHEL は KVM でネットワーク仮想化をサポートしています。
コマンド: ipbrctl、および tunctl
ネットワーク仮想化は、データリンクレベルで管理されます。物理 NIC と同様に機能する VNIC を作成できます。物理 NIC デバイスへのネットワークトラフィックをルーティングするために、仮想スイッチが自動的に作成されます。
コマンド: dladm, flowadm, dlstat, flowstat, evsadm、および evsstat
仮想化
KVM – Red Hat Enterprise Linux の完全な仮想化ソリューション。
コマンド: virsh, virt-clone, virt-convert, virt-image, virt-install, virt-viewer, virt-what、および virt-xml-validate
Oracle Solaris ゾーン – 高度なアプリケーションの分離およびリソース管理を実現する、オーバーヘッドの少ないネイティブな OS 仮想化を提供します。
コマンド: zoneadmzonecfgzonestatzonename、および zone2pvhck
Oracle Solaris は、Oracle VM Server for SPARC プラットフォームおよび Oracle Solaris カーネルゾーンもサポートしています。
ファイルシステム
Ext4、XFS、LVM、btrfs、および UFS
Oracle Solaris ZFS – Oracle Solaris 11 のデフォルトのファイルシステム。最大ファイルサイズは 16E バイトで、最大ボリュームサイズは 16E バイトです。Oracle Solaris ZFS には、スナップショットとクローニング、複製解除、暗号化、圧縮、シャドウ移行、RAID などの統合されたデータサービスがあります。
コマンド: zfs および zpool
暗号化
LUKS (Linux Unified Key Setup) – RHEL はファイルシステムの暗号化のために LUKS をサポートしています。LUKS はシステムが停止している場合にのみ、暗号化されているパーティション内のデータを保護します。
コマンド: cryptsetup
ZFS – データセットの作成時に完全な暗号化をサポートしています。
コマンド: zfs
Oracle Solaris 暗号化フレームワーク - 暗号化要求を処理するアルゴリズムと PKCS #11 ライブラリの共通の格納場所を提供します。
コマンド: cryptoadm および pktool
モニタリング
SystemTap – RHEL の動的な計測を実行します。
コマンド: stap, staprun, stap-report, stapsh, stap-merge、および stap-prep
DTrace – 管理者および開発者が、使用中の本番システム上でユーザープログラムとオペレーティングシステム自体の動作を検査するために使用できる包括的な動的トレース機能。
コマンド: dtrace
すべての Oracle Premier Support 契約に含まれている Oracle Enterprise Manager Ops Center 12c は、Oracle Solaris システムおよび Linux システムの両方を含め、広範なモニタリングをさらに大きな規模で提供しています。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/oem/ops-center/index.html を参照してください。