Oracle® Solaris での OpenStack (Kilo) のインストールと構成

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更新: 2016 年 6 月
 
 

ダッシュボードの詳細

最初に、ユーザー admin として Horizon ダッシュボードにログインします。それにより、プロジェクト demo のランディングページが開かれます。admin には demo に対する管理特権があるため、このページの左パネルには「プロジェクト」、「管理」、「識別情報」の 3 つのタブが表示されます。管理特権がない場合、ユーザーには「プロジェクト」タブと「識別情報」タブのみが表示されます。

image:「管理」タブを含むダッシュボード

「管理」パネルの「使用法のサマリー」概要ページは、デフォルトのクラウド管理者ビューです。

図 4  OpenStack ダッシュボードの「管理」の「概要」ウィンドウ

image:Horizon OpenStack ダッシュボードの最初の「管理」の「概要」ウィンドウを示しています。

「管理」パネルでの選択に応じて、次の機能が実行されます。

  • クラウド内で使用されている Nova インスタンスと Cinder ボリュームの全体的な表示

  • 次のような VM インスタンスの特性を定義するフレーバ定義を表示および編集する機能。

    • 仮想 CPU の数

    • メモリーの量

    • 割り当てられたディスク容量

    • ベースとなる Oracle Solaris ゾーンのブランド: 非大域ゾーンは solaris、カーネルゾーンは solaris-kz

  • クラウド管理者が使用する仮想ネットワークおよびルーターを作成する機能

  • 仮想コンピューティングリソースの所有権をグループ化したり分離したりすることでプロジェクトを表示および編集する機能

  • クラウドのリソースを使用する人またはサービスであるユーザーを表示および編集する機能

シングルノード構成の OpenStack UA では、次の事前に構成されたリソースが提供されます。

  • 2 つのイメージ: Solaris 非大域ゾーンと Solaris カーネルゾーン

  • 2 つのプロジェクトまたはテナント: demoservice

    demo プロジェクトは、admin をその単一のメンバーとするデフォルトのプロジェクトです。

    service プロジェクトは、クラウド管理者が複数のプロジェクトにわたって共有されるリソースを作成するために使用します。たとえば、ドキュメントでは、Neutron ルーターがすべてのプロジェクトによって共有されるように、service プロジェクト内に作成されます。OpenStack 設定では、service プロジェクトをほかの目的に使用しないでください。OpenStack サービスはサービス固有のユーザーを使用して相互に通信しますが、これらのユーザーはすべて、service プロジェクトでの管理特権を持ちます。

  • 10 個のフレーバ

OpenStack 統合アーカイブに含まれていたリポジトリ内の事前に構成されたイメージを表示するには、次のタブのいずれかをクリックします。

  • 「管理」 -> 「システム」 -> 「イメージ」タブ。

  • 「プロジェクト」 -> 「コンピュート」 -> 「イメージ」タブ。

自動的に使用可能な Oracle Solaris フレーバを一覧表示するには、「管理」 -> 「システム」 -> 「フレーバー」タブをクリックします。

次のビデオプレゼンテーションで、ダッシュボードの概要を説明しています。

ダッシュボードで実行できるタスクについては、クラウドの使用を参照してください。