Oracle® Solaris での OpenStack (Kilo) のインストールと構成

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更新: 2016 年 6 月
 
 

カーネルゾーンに Neutron コンポーネントをインストールする方法

Neutron コンポーネントを、ほかの OpenStack コンポーネントと大域ゾーンを共有するのではなく、隔離されたカーネルゾーンに置く必要がある場合に、この手順を使用します。

この手順のステップは、Neutron 関連の構成にのみ焦点を合わせています。カーネルゾーン構成の詳細な手順については、該当のゾーンに関するドキュメントを参照してください。

  1. カーネルゾーンを作成する手順を完了します。

    完全な手順については、『Oracle Solaris カーネルゾーンの作成と使用』のカーネルゾーンを構成する方法の説明を参照してください。この本は、オペレーティングシステムのドキュメント内の使用している Oracle Solaris バージョンのライブラリにあります。

  2. カーネルゾーンで、L3 エージェントが VNIC に動的に割り当てることができる MAC アドレス接頭辞のリストを割り当てます。

    接頭辞の長さは、fa:16:3f や fa:80:20:21:22 など、1 から 5 オクテットにするべきです。

    接頭辞ごとに新しい add コマンドを発行します。例:

    # zonecfg -z kernel-zone
    zonecfg:kernel-zone> add anet
    zonecfg:kernel-zone:anet> add mac
    zonecfg:kernel-zone:anet:mac> add allowed-mac-address prefix
    zonecfg:kernel-zone:anet:mac> add allowed-mac-address prefix
    ...
    zonecfg:kernel-zone:anet:mac> end
    zonecfg:kernel-zone:anet> end
    zonecfg:kernel-zone>
  3. カーネルゾーンで、L3 エージェントが VNIC に動的に割り当てることができる VLAN ID の範囲を定義します。

    許可される VLAN ID 範囲ごとに新しい add コマンドを発行します。例:

    # zonecfg -z kernel-zone
    zonecfg:kernel-zone> add anet
    zonecfg:kernel-zone:anet> add vlan
    zonecfg:kernel-zone:anet:vlan> add allowed-vlan-ids id-range
    zonecfg:kernel-zone:anet:vlan> add allowed-vlan-ids id-range
    ...
    zonecfg:kernel-zone:anet:vlan> end
    zonecfg:kernel-zone:anet> end
    zonecfg:kernel-zone>

    範囲を提供する代わりに、allowed-vlan-ids プロパティーにキーワード any を指定することもできます。L3 エージェントは、エージェントが作成する VNIC に任意の有効な VLAN ID を割り当てます。

  4. カーネルゾーンで Neutron のインストールと構成の手順を完了します。

    手順については、Neutron をインストールし、構成する方法を参照してください。