Oracle® Solaris での OpenStack (Kilo) のインストールと構成

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更新: 2016 年 6 月
 
 

概要: Ironic でのベアメタルの配備

Ironic solaris ドライバでは、Oracle Solaris の統合アーカイブ (UAR) 機能またはその Image Packaging System (IPS) を使用してベアメタルノードをプロビジョニングできます。ノードを作成するときは、構成可能なノード要素を使用して solaris ドライバに情報を渡します。

次の表に、ノードを作成するための要素の一覧を示します。driver_info/archive_uri 要素は、UAR ファイルを使用したノードのプロビジョニングに適用されます。この表内の残りの要素は、IPS を使用したノードのプロビジョニングに適用されます。

要素
説明
driver_info/archive_uri
ベアメタルのプロビジョニングに使用される統合アーカイブの URI。
http://host.example.com/sol-11_3-x86.uar
driver_info/ai_service
使用する AI サービスの名前
default-x86
driver_info/publishers
プラス (+) 記号で区切られ、publisher-name@origin という命名形式を使用している IPS パブリッシャーのリスト。
solaris@http://ipkg.us.oracle.com/solarisN/dev+userland@http://my.example.repo
driver_info/fmri
プラス (+) 記号で区切られた、インストールする PKG FMRI のリスト。
pkg:/group/system/solaris-small-server+pkg:/cloud/openstack/nova
driver_info/install_profiles
インストール環境に適用する構成プロファイルの URI のリスト。これらの URI はプラス (+) 記号で区切られます。
http://host.example.com/profile1.xml+glance://glance-image
driver_info/sc_profiles
インストールされたシステムに適用するシステム構成プロファイルの URI のリスト。これらの URI はプラス (+) 記号で区切られます。
http://host.example.com/profile1.xml+glance://glance-image
driver_info/manifest
ベアメタルをプロビジョニングするために使用する AI マニフェストの URI。
http://host.example.com/my-manifest.xml
driver_info/ipmi_address
プロビジョニングされるノードの ILOM に接続するシリアルコンソールの IP アドレスまたはホスト名。
192.168.2.200
driver_info/ipmi_username
IPMI 接続のためのユーザー名。
root
driver_info/ipmi_password
IPMI 接続のためのパスワード。
password

UAR ファイルを使用してノードをプロビジョニングする場合は、driver_info/archive_uri の情報を指定するだけで済みます。アーカイブ URI は、次のリスト内のいずれかのスキーマを使用できます。IPS を使用してノードをプロビジョニングすることを選択した場合は、プロファイルの指定に対して同じスキーマオプションが適用されます。

  • file://

  • http://

  • https://

  • glance://


注 -  Glance は通常、インストールイメージの格納に使用されますが、ストレージへのプロファイルの追加も受け入れ可能です。

IPS を使用してノードをプロビジョニングする場合は、次の例に示すように、まず少なくともノードのアーキテクチャー用のデフォルトの AI サービスが存在することを確認してください。

# installadm list
Service Name             Status Arch  Type Alias Aliases Clients Profiles Manifests
------------             ------ ----  ---- ----- ------- ------- -------- ---------
default-i386             on     i386  pkg  yes   0       0       0        1
default-sparc            on     i386  pkg  yes   0       0       0        1
ironic-x86               on     i386  pkg  no    0       0       0        1
ironic-sparc             on     i386  pkg  no    0       0       0        1

# installadm list -vcn ironic-x86   
There are no clients configured for service 'ironic-x86'.

# installadm list -vmn ironic-x86
Service Name       Manifest Name Status  Criteria
------------       ------------- ------  --------
ironic-x86         orig_default  default none 
ironic-sparc       orig_default  default none 

IPS を使用してノードをプロビジョニングする場合、driver_info/ai_service の指定はオプションです。AI サービスの名前を省略した場合は、そのノードのアーキテクチャー用のデフォルトの AI サービスが使用されます。

driver_info/fmri にカスタムパッケージを指定する場合は、driver_info/publishers 要素にパブリッシャーも指定する必要があります。