次に、Oracle Solaris の OpenStack (Kilo) に関する既知の問題を示します。
Neutron ではネットワーク仮想化のプラグインは 1 つしかサポートされないため、完全にサポートされるのは Oracle Solaris を実行している Nova ノードだけです。
非大域ゾーンでは、Cinder ボリュームの接続は現在サポートされていません。
VM インスタンスは現在の Oracle Solaris バージョンを実行している必要があります。
cinder-backup サービスは、cinder パッケージをインストールするときにインストールされます。ただし、ストレージノードの構成で説明されているようなデフォルトの Cinder 配備では、このサービスは現在 backup_volume に対して機能しません。
ダッシュボードの「インスタンスの起動」ダイアログボックスで、「インスタンスのブートソース」には「イメージから起動」だけがサポートされています。「プロジェクト」->「イメージとスナップショット」->「アクション」メニューで、UploadToImage はサポートされていません。
/etc/neutron/l3_agent.ini ファイル内の external_network_datalink オプションの値として VXLAN データリンクはサポートされていません。external_network_datalink オプションの値として VXLAN データリンクを設定した場合、Neutron L3 エージェントは外部ネットワーク上の VNIC の作成および plumb に失敗します。
プロジェクトのネットワークリソースの割り当て制限を変更するには、コマンド行を使用する必要があります。
ネットワークリソースの割り当て制限を Horizon から変更することはできません。プロジェクトを作成する場合、または既存のプロジェクトの非ネットワークリソースを変更する場合には、Horizon ダッシュボードを使用できます。プロジェクトのネットワーク、サブネット、ポート、ルーターまたはフローティング IP アドレスの割り当て制限を変更するには、neutron quota-update コマンドを使用する必要があります。
非ネットワークリソースを変更する場合でも、次のエラーメッセージが表示されます。このメッセージは無視してかまいません。このメッセージに反して、非ネットワークリソースの割り当て制限は適用されています。
Error: Modified project information and members, but unable to modify project quotas.
SMF と OpenStack とでは、報告されるサービスのステータスが異なる場合があります。
次の例では、nova-cert サービスが OpenStack では無効になっているにもかかわらず、SMF では online として表示されています。
root@c190-133:~# nova service-disable c190-133 nova-cert +----------+-----------+----------+ | Host | Binary | Status | +----------+-----------+----------+ | c190-133 | nova-cert | disabled | +----------+-----------+----------+ root@c190-133:~# svcs nova-cert STATE STIME FMRI online 21:14:11 svc:/application/openstack/nova/nova-cert:default