Oracle® Solaris での OpenStack (Kilo) のインストールと構成

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更新: 2016 年 6 月
 
 

Cinder NFS ドライバを使用する方法

始める前に

ドライバを使用するには、クライアントの NFS 共有を作成するために、既存の NFS サーバーが必要です。NFS サーバーの構成は、このドキュメントの範囲を超えています。ほかの NFS ドキュメントを参照して、サーバーを設定してください。

単一の NFS サーバーで、通常は十分です。ただし、必要に応じて複数の NFS サーバーを設定できます。

  1. 使用可能な NFS 共有を /etc/cinder/nfs_shares ファイルに追加します。

    NFS 共有を host: share 形式で一覧表示します。例:

    nfs-server-system1:/scratch/volume1
    nfs-server-system2:/scratch/volume2
    
  2. /etc/cinder/cinder.conf ファイルを編集します。
    1. 使用する NFS ドライバを指定します。
      volume_driver=cinder.volume.drivers.solaris.nfs.ZfsNfsVolumeDriver
    2. nfs_shares_config パラメータが、Step 1 で使用したファイルを指定していることを確認します。
      nfs_shares_config=/etc/cinder/nfs_shares
    3. 必要に応じてその他の NFS 関連パラメータを構成します。
      • nfs_mount_attempts – エラーを生成するまでの、NFS 共有のマウントの最大試行回数。

      • nfs_mount_point_base –NFS 共有マウントポイントのメインディレクトリ。

      • nfs_oversub_ratio –割り当てられたボリューム領域とボリュームの宛先で利用可能な領域の比率の最大制限。比率を超えている場合、ボリューム宛先が無効になります。

      • nfs_sparsed_volumes –デフォルト値の True はスパースファイルとしてボリュームを作成します。それ以外の場合、ボリュームは通常のファイルとして作成されます。

      • nfs_used_ratio –ボリューム宛先に新しいボリュームを割り当てることができなくなる、基となるボリュームの実際の使用率。

      • nfs_round_robin –デフォルト値の True は NFS 共有間のラウンドロビンをスケジュールします。このパラメータが設定されていない場合、もっとも空き領域の多い NFS 共有がボリュームの配置に選択されます。

  3. Cinder サービスを再開します。
    # svcadm cinder-volume restart

    サービスの開始後、NFS 共有のディレクトリが NFS 共有マウントポイントのメインディレクトリに追加されます。

  4. ボリュームを作成します。

    注 -  Cinder NFS ドライバを使用している場合、スナップショットの作成はサポートされていません。
    1. 必要なシェル変数を定義します。

      例:

      # export OS_USERNAME=nova
      # export OS_PASSWORD=service-password
      # export OS_PROJECT_NAME=service
      # export OS_AUTH_URL=http://$CONTROLLER_ADMIN_NODE:5000/v2.0
      
    2. ボリュームを作成します。

      例:

      # nova volume-create --display-name nfsvol 5
    3. (オプション) ボリュームのプロパティーを表示します。

      例:

      # nova volume-show nfsvol