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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース1(12.1.0.1)
B65086-03
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6 異なるホストの1システム方式を使用したアップグレード

異なるホストでの1システム・アップグレード方式を使用して既存のEnterprise ManagerシステムをEnterprise Manager Cloud Controlにアップグレードするには、次の手順を実行します。

表6-1 異なるホストでの1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Managerのアップグレード

手順番号 ステップ プロシージャ

ステップ1

準備


(a)

異なるホストでの1システム・アップグレード方式について学習します。

第2章


(b)

開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。

第3章


ステップ2

アップグレード前のタスクの実行


(a)

既存のEnterprise Managerシステムにアップグレード前コンソール・パッチを適用し、Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソールにアクセスします。

アップグレード前コンソール


(b)

既存のOMSをアップグレードするホストの情報を指定します。

第8章


(c)

次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。

  • Oracle Management Agent 12c

  • 必要なプラグインすべて

Oracle Management Agentのアップグレードに並行してプラグインをインストールするには


(d)

手順2(c)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。

第9章


(e)

環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(c)と(d)を繰返します。

第10章


(f)

管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たします。

付録D


手順3

Oracle Management Agentのアップグレード


(a)

Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。

第11章


(b)

状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。

第12章


(c)

ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。

第13章


(d)

従来の管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。これにより、Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるようになります。

注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます

第14章


手順4

Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード


(a)

Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする計画のあるリモート・ホストで、次の前提条件を満たします。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のEnterprise Manager Cloud Controlのインストールに関する章で説明されているOracle Management Service関係の前提条件を満たします。

  • 付録Dで説明されている管理エージェント関連の前提条件を満たします。

  • 次の追加前提条件を満たします。

    Power Brokerが設定されている場合は「ようこそ」メッセージを無効にします。

    SUDOが設定されている場合、root.として/bin/shを起動するSUDO権限を持っていることを確認します。/etc/sudoersファイルに行Defaults visiblepwがあることを確認します。また、このファイルの行Defaults requirettyがコメント化されていることを確認します。


(b)

管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。

  • MGMT_CONNECTOR_CONFIG表にNULL行がないことを確認します。これを確認するには、次のSQL問合せを実行します。

    select * from mgmt_cntr_config where connector_type_guid IS NULL and connector_guid IS null;

    通常、このコマンドは1行も返しません。行が返された場合は、次のSQL問合せを実行して表をクリーニングします。

    delete from mgmt_cntr_config where connector_guid IS NULL or connector_type_guid IS NULL;

    commit;

  • 管理リポジトリにカスタム作成のマテリアライズド・ビューがないことを確認します。これを確認するには、次のSQL問合せを実行します。通常、このコマンドは1行も返しません。行が返された場合は、Oracleサポートに連絡してください。

    select count(1) from ALL_MVIEW_LOGS where log_owner=<EM_REPOS_USER>

  • 作成されたスナップショットが表にないことを確認します。これを確認するには、管理リポジトリにSYSMANユーザーとしてログインし、次のSQL問合せを実行します。

    select master , log_table from all_mview_logs where log_owner='<EM_REPOS_USER>

    次に例を示します。

    select master , log_table from all_mview_logs where log_owner='SYSMAN'

    作成されたスナップショットが表にある場合、マスター表およびスナップショットの詳細が表示されます。次に例を示します。

    SQL> master log_table

    em-violations em$violation_log

    スナップショットがある場合は、SYSMANユーザーとして次のコマンドを実行して削除します。

    SQL> Drop snapshot log on <master>

    次に例を示します。

    SQL> Drop snapshot log on em-violations

(c)

既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイ手順をすべて停止します。


(d)

(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)

  1. JVMDまたはADP、もしくはこの両方により監視されているJVMおよびWebLogicドメインのインベントリを取ります。

  2. 監視されているドメインそれぞれのWebLogic管理コンソールにログインし、jamagentおよびAcseraアプリケーション・デプロイメントを削除して、インベントリからJVMDアプリケーションおよびADPアプリケーションを削除します。

  3. ADPマネージャ、およびJVMDマネージャをすべて停止します。

  4. WebLogic管理コンソールを使用して、GCDomainからADP管理対象サーバーおよびJVMD管理対象サーバーをすべて削除します。

  5. JVMD用のパージ・スクリプトを実行します。

    (a)次の場所に移動します。

    <middleware_home>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.1.0/archives/jvmd/

    (b)ファイルjvmd.zipを解凍します。

    (c)スクリプトjvmd_monitoringupgrade11_12.sqlを実行します。

    (d)Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.l.0.1)のスレッド・スナップショットが存在する場合、スクリプトjvmd_traceupgrade11_12.sqlを実行します。


(e)

OMSから管理リポジトリにemkeyをコピーします。

  • Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5(10.2.0.5)からアップグレードする場合、OMSホームから次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos -sysman_pwd <sysman_pwd>

  • Enterprise Manager 11g Grid Controlリリース1(11.1.0.1)からアップグレードする場合、OMSホームから次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl config emkey -copy_to_repos_from_file -repos_host <repository_host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd>] [-admin_pwd <pwd>] -emkey_file <OMS_HOME>/sysman/config/emkey.ora


(f)

サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている場合、モニタの設定を変更します。

付録E


(g)

従来のEnterprise Managerにより、NFSマウントされている共有ドライブにOracle Software Library(ソフトウェア・ライブラリ)が構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストからこの共有ドライブにアクセスできることを確認します。

ただし、既存のEnterprise Managerの旧リリースが実行されているローカル・システムにソフトウェア・ライブラリが構成されている場合は、このソフトウェア・ライブラリを、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストで、従来のEnterprise Managementシステムに維持されているソフトウェア・ライブラリと同じディレクトリ・パスにコピーします。


(h)

リモート・ホストにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールし、既存のデータベースで管理リポジトリをアップグレードします。

第20章


手順5

アップグレード後のタスクの実行


(a)

エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。

第24章


(b)

一般的なアップグレード前のタスクを実行します。

第25章


(c)

遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。

第26章


(d)

OMSに関連付けられているメトリックのインシデント・ルールを更新します。

第31章


(e)

(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)

  1. 監視されているドメインそれぞれのWebLogic管理コンソールにログインし、jamagentおよびAcseraアプリケーション・デプロイメントを削除して、インベントリからJVMDアプリケーションおよびADPアプリケーションを削除していない場合は、ここで実行します。

  2. ad4jTargetターゲットをすべて削除します。

    (a)次の場所に移動します。

    <middleware_home>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.1.0/archives/jvmd/

    (b)ファイルjvmd.zipを解凍します。

    (c)スクリプトjvmd_targetupgrade11_12.sqlを実行します。

  3. OCAMMマネージャターゲットをすべて削除します。

    (a)次の場所に移動します。

    <middleware_home>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.1.0/archives/ocamm/

    (b)ファイルADPManager.zipを解凍します。

    (c)スクリプトadp_targetupgrade11_12.sqlを実行します。

  4. 新しいJVMDマネージャ、およびADPマネージャをデプロイします。

  5. インベントリに基づいて、新しいJVMDエージェント、およびADPエージェントをデプロイします。