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6.3 制御ドメインでのサービスの構成

Oracle Linux 6更新7 (SPARC)制御ドメインでのOracle VM Server for SPARCサービスの構成は、Oracle Solaris制御ドメインでのサービスの構成と似ています。 Oracle VM Server for SPARC 3.4管理ガイドのサービスと制御ドメインの設定に関する項を参照してください。

次の構成手順は、Oracle Solaris OSの手順とは異なります。

  • Oracle Linux 6更新7 (SPARC)では、メモリーまたは仮想I/Oの動的再構成(DR)はサポートされません。

    制御ドメインで遅延再構成を開始します。

    primary# ldm start-reconf primary
  • (オプション)ldmdサービスが自動リカバリをサポートするように構成するには、LDMD_ARGS環境変数を/etc/sysconfig/ldmdファイルに設定します。

    primary# echo 'export LDMD_ARGS="-autorecovery 3”' >> /etc/sysconfig/ldmd‘

    自動リカバリは、自動保存されたサービス・プロセッサ(SP)構成(SPに格納されている構成より新しいもの)に自動的に適用されます。

    注意

    Oracle Linux 6更新7 (SPARC)はサービス・ツールを使用してldmdまたはldmadのようなサービスを管理します。

  • (オプション) ldmadについてデバッグを有効にするには、LDMAD_ARGS環境変数を/etc/sysconfig/ldmadファイルに次のように設定します。

    primary# echo 'export LDMAD_ARGS="-d”' >> /etc/sysconfig/ldmad
  • Oracle Linux 6更新7 (SPARC)のネットワーク・アーキテクチャはOracle Solaris OSのネットワーク・アーキテクチャとは異なります。

    Oracle VM Server for SPARC仮想スイッチは、Oracle Linux 6更新7 (SPARC)のブリッジとして、仮想スイッチをホストするサービス・ドメインに構成されます。 仮想スイッチ・ポートは、ブリッジに追加されたvifインタフェースとして表されます。 仮想スイッチを物理ネットワーク・インタフェース(net-dev)を使用して構成した場合、その物理ネットワーク・インタフェースが、仮想スイッチに対応するブリッジに追加されます。 仮想スイッチの物理ネットワーク・インタフェースにIP構成がある場合、そのIP構成は物理ネットワークからブリッジに自動的に移動されます。 ブリッジが削除されると、IP構成は物理ネットワーク・インタフェースに戻ります。

    仮想スイッチを有効にするには、/etc/udev/rules.d/99-vsw.rulesファイル内でudevルールのコメントを外します。 このルールは、デフォルトでは無効です。

    primary# sed -i '/SUBSYSTEM/ s/^#//' /etc/udev/rules.d/99-vsw.rules

    udev(8)のマニュアル・ページを参照してください。

    udevルールを有効にして、制御ドメインの構成が完了したら、リブートが必要です。

  • 仮想スイッチ(vsw)デバイスは、ドメインがバインドされるまで存在しません。

    ドメインがバインドされるときに、ブリッジが作動していることを確認します。

    primary# brctl show
    bridge name     bridge id               STP enabled     interfaces
    vsw0            8000.0010e09a37b6       no              eth0
                                                            vif0.0
                                                            vif0.1

    ディスク・バックエンドの場合、可能であればファイルまたは物理ディスクを使用するとパフォーマンスが向上します。 Oracle Linux 6更新7 (SPARC)にはZFSボリュームはなく、LVMがあることに注意してください。