このドキュメントで説明されているソフトウェアはサポートされていないか、拡張サポートが提供されています。
現在サポートされているリリースにアップグレードすることをお薦めします。
ほとんどのSPARCサーバーはOpenBootファームウェアを使用して、環境のブートストラップを行います。 Oracle Linux 6更新7 (SPARC)をISOイメージからインストールできるようにするには、コンソールで変更を行う必要があります。 OpenBootの使用方法の詳細は、Oracle Solarisのドキュメントを参照してください。
オペレーティング・システムをインストールするディスクは、パーティション化したり、Sun VTOCパーティションを含めたりすることはできません。 そのような場合は、PartitionException: パーティションのすべての制約を満たすことができませんというエラーが発生して、インストール中にAnacondaが失敗します。
Sunディスク・ラベル・パーティション化の制限事項の詳細は、第5.1.1項「ブート・ディスクのパーティション化について」を参照してください。
Oracle Linux 6更新7 (SPARC)をベア・メタル・サーバーにインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Linux 6更新7 (SPARC)ディストリビューションのISOイメージをDVDに書き込みます。
次のいずれかの手順を実行してOpenBootプロンプトを表示します。
システムの起動時に、
[Stop]+[A]([L1]+[A])を押します。ILOMサービス・プロセッサを使用してシステムにアクセスしている場合は、次のコマンドを入力します。
\->
start /SP/consoleAre you sure you want to start /SP/console (y/n)?ySerial console started. To stop, type #. <return> {0} ok
この例では、
okプロンプトは、OpenBootファームウェアがシステムで制御されていることを示します。OpenBootプロンプトが表示されない場合は、次のガイドラインを参照してください。
https://docs.oracle.com/cd/E19836-01/E20746/z40002fe1298584.html
setenvコマンドを使用して、
auto-boot?の値をfalseに設定します。{0} oksetenv auto-boot? falseauto-boot? falseauto-boot?がfalseに設定された場合、システムは、定義されたブート・デバイス(通常はdiskとnet)からシステムのブートストラップを試行しません。 インストール後にシステムが予期したとおりに実行していることが確認できたら、値をtrueに戻すことができます。show-disksコマンドを使用して、システムに接続されているドライブを調べ、Oracle Linuxをインストールするディスクを選択します。
{0} okshow-disksa) /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk q) NO SELECTION Enter Selection, q to quit:a/pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk has been selected.利便性を上げるために、nvaliasコマンドを使用して、選択したデバイスのデバイス別名を作成できます。
{0} oknvalias oldisk Ctrl+YOpenBootによって、現在選択されているディスク
/pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/diskまでCtrl+Yインラインが拡張されます。次の例に示すように、devaliasコマンドを使用して、どの別名が定義されているかを判別します。
{0} okdevaliasscreen /pci@0/pci@0/pci@2/pci@0,2/display@1 nvram /virtual-devices/nvram@3 cdrom /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@2,0:f disk3 /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@3 disk2 /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@2 disk1 /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@1 disk0 /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@0 disk /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk@0 oldisk /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0/disk scsi /pci@0/pci@0/pci@a/scsi@0 display /pci@0/pci@0/pci@2/pci@0,2/display@1 net0 /pci@0/pci@0/pci@8/network@0 net /pci@0/pci@0/pci@8/network@0 virtual-console /virtual-devices/console@1 name aliases@構文は、物理コネクタのポート番号を表します。Ndisk@0はディスク・コントローラです。disk@1、disk@2などは物理ディスクです。 この例では、インストールはdisk1で実行されます。ISOイメージが入っているDVDをシステムのDVD-ROMドライブに挿入します。 OpenBootプロンプトで次のコマンドを使用し、DVDデバイスからブートしてGRUBを読み込みます。
{0} okboot cdromテキストベース・インストールとグラフィカル・インストールのどちらを実行するかを選択します。 テキストベース・インストールはネットワーク構成の有無に関係なく実行できます。 グラフィカル・インストールでは、ネットワークを構成して、システムにVNCサーバーをインストールする必要があります。リモートVNCクライアントを使用してシステムにアクセスできるようにするためです。 ネットワークを構成し、DHCPを使用してネットワーク・アドレスを取得するか、手動でIPアドレスを割り当てることができます。
次に、行うことがきる組合せの例を示します。
ネットワーク・アクセスなしでテキストベース・インストールを実行するには、GRUBオプションのテキスト・モードでLinuxをインストール(DHCPを使用)を選択して、[Enter]キーを押します。
注意ディスク・パーティション化の高度な方法など一部の拡張構成オプションは、テキスト・モードでは使用できません。 小規模なデフォルト・システムをインストールし、インストール後に
yum updateを使用して拡張できます。 あるいは、Kickstartファイルを使用して拡張システム・レイアウトを定義できます。DHCPを使用して
eth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスを取得し、ネットワークにアクセスできる状況でテキストベース・インストールを実行するとき、HTTP対応のKickstartファイルを使用してインストールを実行するには、GRUBオプションのテキスト・モードでLinuxをインストール(DHCPを使用)を選択し、[e]を押してブート・エントリを編集します。linuxで始まる文字列にナビゲートして、行の末尾に次のようにオプションを追加します。noipv6 ksdevice=eth0 ks=
http://192.0.2.1/sparc.kshttp://192.0.2.1/sparc.ksは、Kickstartファイルが存在するURLで置き換えます。 この後で、[Ctrl]+[x]キーを押してブートします。IPアドレスを手動で指定してネットワークにアクセスできる状況でテキストベース・インストールを実行するには、GRUBオプションのテキスト・モードでLinuxをインストール(DHCPを使用)を選択し、
[e]キーを押してブート・エントリを編集します。linuxで始まる文字列にナビゲートして、ip=dhcpオプションをip=askに変更します。インストール中のシステムに対するネットワーク・アクセスがある状況でVNCクライアントからグラフィカル・インストールを実行できるようにするには、GRUBオプションのVNC (グラフィカル)モードを使用してLinuxをインストール(DHCPを使用)を選択して、[Enter]キーを押します。
インストール・プロセスによってIPアドレスがDHCPサーバーから取得され、その後、VNCサービスが開始されます。
Running anaconda 13.21.149, the Oracle Linux Server system installer - please wait. 18:47:05 Starting VNC... 18:47:07 The VNC server is now running. 18:47:07 WARNING!!! VNC server running with NO PASSWORD! You can use the vncpassword=<password> boot option if you would like to secure the server. 18:47:07 Please manually connect your vnc client to sparc:1 (192.0.2.83) to begin the install. Press <enter> for a shell 18:47:08 Starting graphical installation.
この例では、次に示すようにリモート・ホストからVNCクライアントを192.0.2.83:1に接続する必要があります。
$
vncviewer 192.0.2.83:1
Oracle Linuxのインストールを実行します。これは、x86ハードウェアにOracle Linuxをインストールする手順とほとんど同じです。 詳細は、『Oracle Linuxインストレーション・ガイドfor Linuxリリース6』を参照してください。
インストールが終了したら、システムをリブートします。 OpenBootプロンプトでディスクからのブートを選択します。
{0} okboot disk1GRUBメニューでブートするカーネルを選択するか、デフォルト・カーネルがブートされるのを待機します。
システムが正常にブートすることを確認できたら、OpenBootプロンプトに戻り、setenvコマンドを使用して
auto-boot?の値をtrueに設定します。{0} oksetenv auto-boot? trueauto-boot? true(オプション)Oracle Linuxをインストールした後で、SPARC固有のprtconfコマンドおよびeepromコマンドを使用して、OpenBoot PROM (OBP)の設定の表示や変更を行うことができます。
たとえば、次のようにeepromコマンドを使用して、OBP設定を表示および変更します。
#
eeprom use-nvramrc?=true#eeprom nvramrc='devalias ol6 /pci@0/pci@1/pci@0/scsi@0/disk@0'#eeprom auto-boot?=true