Oracle® ILOM スタートガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 5 月
 
 

障害メッセージを手動でクリアする

始める前に

  • 障害が発生している状態とは、Oracle ILOM 障害マネージャーによって 1 つ以上の問題が診断されているために、コンポーネントは存在するけれども使用できないか機能低下していることを示します。システムに対する追加の損害を回避するために、コンポーネントは無効にされています。

  • Oracle ILOM 障害マネージャーは、「Open Problems」表内の、交換または修復された SPARC サーバーコンポーネント、x86 サーバーコンポーネント、および CMM 現場交換可能ユニット (FRU) の障害メッセージを自動的にクリアします。

  • Oracle ILOM 障害マネージャーは、「Open Problems」表内の、交換または修復された CMM 顧客交換可能ユニット (CRU) の障害メッセージを自動的にクリアしません

  • この手順を実行するには Admin (a) 役割権限が必要です。

Oracle ILOM 障害管理シェルを起動して「Open Problems」表に表示されている障害メッセージを手動でクリアするには:


注 -  一部の Oracle サーバーおよびブレードシャーシシステムでは、レガシー Oracle ILOM 3.0 CLI /SYS ターゲットを使用して障害メッセージをクリアすることもできます。手順は、この手順のあとの「関連情報」セクションを参照してください。
  1. Oracle サービスに問い合わせて障害管理シェルを使用する許可を取得します。

    Oracle ILOM 障害管理シェルは Oracle の保守担当者がシステムの問題を診断するのに役立ちます。Oracle の保守担当者からそのようにリクエストされないかぎり、障害管理シェルでコマンドを実行しないようにしてください。

  2. SP または CMM CLI から障害管理シェルを起動するには、次のいずれかを入力します。

    start /SP/faultmgmt/shell

    start /CMM/faultmgmt/shell

    障害管理シェルコマンドプロンプト (faultmgmtsp>) が表示されます。


    注 -  障害管理シェルを開始してから障害管理シェルを終了するまでは、障害管理シェル固有のコマンドのみを実行できます。サポートされている障害管理シェルコマンドを表示するには、help と入力します。
  3. 障害管理シェルプロンプトから障害状態を管理するには、次のように入力します。

    fmadm <sub-command>

    fmadm は、Oracle ILOM 障害マネージャーで保守される障害状態を表示したり変更したりできる、障害管理構成ツールです。


    注 -  障害管理構成ツールから障害のあるコンポーネントの一覧を表示するには、「fmadm faulty」と入力します。
  4. 障害が発生したサブシステムコンポーネントのメッセージを手動でクリアするには、次のいずれかのサブコマンドを発行します。

    注 -  <FRU|CRU> は障害が発生したコンポーネントの名前に置き換えてください。<UUID> は割り当てられた汎用一意識別子に置き換えてください。構文例は、次のサブコマンド表のあとの例を参照してください。
    サブコマンド
    説明
    acquit <FRU|CRU>
    Oracle ILOM Fault Manager に、指定された障害のあるコンポーネントが、検出されたどの障害イベントでも疑わしいとは見なされないことを通知します。fmadm acquit コマンドは、ドキュメントに記載された Oracle ハードウェア修復手順に指示があった場合にのみ使用するようにしてください。
    acquit <UUID>
    uuid リソースによって識別される障害イベントを無視しても問題がないことを Oracle ILOM 障害マネージャーに通知します。fmadm acquit コマンドは、ドキュメントに記載された Oracle ハードウェア修復手順に指示があった場合にのみ使用するようにしてください。
    replaced <FRU|CRU>
    指定された障害の発生した現場交換可能ユニットまたは顧客交換可能ユニットが交換されたことを Oracle ILOM 障害マネージャーに通知します。このコマンドは、Oracle ILOM 障害マネージャーが交換を検出できない場合に使用するようにしてください。
    repaired <FRU|CRU>
    指定された現場交換可能ユニットまたは顧客交換可能ユニットが修復されたことを Oracle ILOM の障害マネージャーに通知します。fmadm repaired コマンドは、Oracle ILOM 障害マネージャーが、修復された FRU を検出できない場合に使用するようにしてください。

    サブコマンド構文例:

    • fmadm repaired /SYS/MB/FM0
    • fmadm repaired /SYS/PS1
    • fmadm replaced /SYS/MB/FM0
    • fmadm replaced /SYS/PS1

    注 -  訂正保守処置を完了する前に障害のあるコンポーネントのメッセージをクリアした場合、Oracle ILOM 障害マネージャーは障害を再度診断し、Oracle ILOM の「Open Problems」表に障害メッセージを再表示します。
  5. 障害管理シェルを終了するには、次のように入力します:

    exit


    注 -  標準の Oracle ILOM CLI コマンドを実行するには、まず障害管理シェルを終了する必要があります。

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