Oracle Solaris 10 では、IPMP グループからのパケットをキャプチャーする場合、その IPMP グループの各インタフェース上で snoop コマンドを手動で実行する必要があります。Oracle Solaris 11 リリースでは、snoop コマンドに –I オプションを指定して使用することで、IPMP グループに属するすべてのインタフェースからのパケットをキャプチャーできます。こうすると、出力は単一の出力ストリームに統合されます。
snoop コマンドは通常、最初の非ループバックデバイス (通常はプライマリネットワークインタフェース) を使用します。ただし、–I オプションを指定すると、snoop コマンドは、(/dev/ipnet/* にある) IP インタフェース (ipadm show-if コマンドによって表示される) を使用します。このオプションを使用すると、ループバックトラフィックおよびその他の IP 専用構造体をスヌーピングすることもできます。–d オプションは、dladm show-link コマンドの出力に表示されるデータリンクインタフェースを使用します。
# ipadm show-if
# snoop -I ipmp-group