–oオプションは、スクリプトから、またはコマンド別名を使用して ipmpstat コマンドを実行する場合で、特にマシン解析可能な出力を生成する必要がある場合に便利です。
マシンによる解析が可能な情報を生成するには、–P オプションと –o オプションを ipmpstat のほかのメインオプションの 1 つに組み合わせ、表示する特定のフィールドと一緒に指定します。
マシンによる解析が可能な出力は、次の点で通常の出力とは異なります。
列ヘッダーは省略されます。
各フィールドがコロン (:) で区切られます。
空の値を含むフィールドは、二重ダッシュ (--) が設定されるのではなく、空になります。
複数のフィールドが要求された場合で、あるフィールドにリテラルのコロン (:) またはバックスラッシュ (\) が含まれている場合は、これらの文字の前にバックスラッシュ (\) を付けることによって、これらの文字をエスケープまたは除外できます。
ipmpstat –P コマンドを正しく使用するには、次の規則に従います。
–o option fields を –P オプションとともに使用する。複数のオプションフィールドはコンマで区切る。
–o all オプションを –P オプションとともに使用しない。
![]() | 注意 - これらの規則のいずれかを無視した場合は、ipmpstat –P が失敗します。 |
次の例は、–P オプションを使用するための正しい構文を示しています。
% ipmpstat -P -o -g groupname,fdt,interfaces ipmp0:10.00s:net0 net1 acctg1::[net3 net4] field2:20.00s:net2 net7 (net5) [net6]
グループ名、障害検出時間、およびベースとなるインタフェースは、グループ情報フィールドです。したがって、–o および –g オプションを –P オプションとともに使用します。
–P オプションは、スクリプト内で使用するためのものです。次の例は、ipmpstat コマンドをスクリプトから実行する方法を示しています。このスクリプトは、IPMP グループの障害検出時間を表示します。
getfdt() { ipmpstat -gP -o group,fdt | while IFS=: read group fdt; do [[ "$group" = "$1" ]] && { echo "$fdt"; return; } done }