TCP/IP プロトコルの大半のプロパティー (チューニング可能値とも呼ばれる) を構成するには、ipadm コマンドを使用します。ipadm コマンドは、チューニング可能値の主要な設定ツールとして、ndd コマンドに置き換わるものです。これらの変更点の詳細については、Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11.2 への移行 のndd コマンドと ipadm コマンドの比較を参照してください。
TCP/IP プロパティーには、インタフェースベースのものとグローバルなものがあり、特定のインタフェースに適用したり、ゾーン内のすべてのインタフェースにグローバルに適用したりできます。グローバルなプロパティーは、非大域ゾーンごとに異なる値を持つことができます。サポートされるプロトコルプロパティーの一覧については、ipadm(1M)のマニュアルページを参照してください。
ネットワークが機能するには、通常、TCP/IP インターネットプロトコルのデフォルト値で十分です。ただし、特定のネットワークトポロジで使用するのに、これらの値では不十分な場合は、次の 3 つの ipadm サブコマンドを使用してプロパティーをカスタマイズできます。
ipadm show-prop –p property protocol – プロトコルとその現在の値を表示します。–p property オプションを使用しなかった場合は、プロトコルのすべてのプロパティーが表示されます。プロトコルを指定しなかった場合は、すべてのプロトコルのすべてのプロパティーが表示されます。
ipadm set-prop –p property=value protocol – プロトコルのプロパティーに値を割り当てます。
プロトコルのプロパティーに複数の値を割り当てるには、次の構文を使用します。
ipadm set-prop [–t] –p property=value[,...] protocol
特定のプロパティーの値のセットから 1 つの値を削除するには、次のように -= 修飾子を使用します。
ipadm set-prop –p property-=value2
特定のプロトコルプロパティーをデフォルト値にリセットする方法は次のとおりです。
ipadm reset-prop –p property protocol
IP インタフェースプロパティーのカスタマイズに関する詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 のIP インタフェースプロパティーとアドレスのカスタマイズを参照してください。
IP アドレスプロパティーのカスタマイズに関する詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 のIP アドレスプロパティーのカスタマイズを参照してください。