Oracle® Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

ネットワークインタフェースステータスの表示

netstat コマンドの –i オプションを使用すると、ローカルシステムに構成されているネットワークインタフェースの状態を表示できます。このオプションを使用すると、各ネットワーク上で送受信しているパケット数がわかります。

次のように、ネットワーク上にあるインタフェースのステータスを表示します。

% netstat -i

次の例は、netstat コマンドにフィルタリングオプションを指定して、特定のインタフェースの出力を制限する方法を示しています。

% netstat -i -I net0 -f inet
  Name  Mtu  Net/Dest      Address        Ipkts  Ierrs Opkts  Oerrs Collis Queue 
  net0  1500 abc.oracle.com abc.oracle.com 231001 0     55856  0     0      0     
使用例 1-5  ネットワークインタフェースステータスの表示

次の例は、ホストのインタフェースを通過する IPv4 と IPv6 のパケットのステータスを表示しています。たとえば、サーバーについて表示される入力パケットカウント (Ipkts) はクライアントがブートを試みるたびに増加しているのに、出力パケットカウント (Opkts) が変化しないことがあります。これは、サーバーがクライアントからのブート要求パケットを認識していることを意味します。しかし、サーバーはそれらのパケットに応答する方法を知りません。この混乱は、hosts または ethers データベース内の誤ったアドレスが原因である可能性があります。

入力パケットカウントが長時間にわたり変化しない場合は、マシンがパケットを認識していません。この場合は、上記と違って、ハードウェアの問題の可能性が高くなります。

Name  Mtu  Net/Dest      Address        Ipkts  Ierrs Opkts  Oerrs Collis Queue
lo0   8232 loopback      localhost      142    0     142    0     0      0
net0  1500 host58        host58        1106302 0     52419  0     0      0

Name  Mtu  Net/Dest      Address                    Ipkts  Ierrs Opkts  Oerrs Collis
lo0   8252 localhost     localhost                   142    0     142    0     0
net0  1500 fe80::a00:20ff:feb9:4c54/10 fe80::a00:20ff:feb9:4c54 1106305 0 52422 0  0