Oracle® Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

物理インタフェースの回復検出

修復検出時間」は障害検出時間の 2 倍です。障害検出のデフォルト時間は 10 秒です。したがって、修復検出のデフォルト時間は 20 秒です。故障したインタフェースが RUNNING フラグでふたたびマークされ、障害検出手法がそのインタフェースを修復済みとして検出すると、in.mpathd デーモンはそのインタフェースの FAILED フラグを解除します。修復されたインタフェースは、管理者が最初に設定したアクティブインタフェースの数に応じて再配備されます。

ベースとなるインタフェースが故障したときに、プローブベースの障害検出が使用されていた場合、in.mpathd デーモンは、検査用アドレスが構成されていない場合は指定されたプローバ経由で、またはそのインタフェースの検査用アドレスを使用して、プローブを継続します。

    インタフェース修復時の回復プロセス処理は、次のように、障害が発生したインタフェースが最初に構成された方法によって決まります。

  • 故障したインタフェースが最初はアクティブインタフェースだった場合、修復されたインタフェースは元のアクティブステータスに戻ります。その IPMP グループで、十分な数 (システム管理者によって定義された数) のインタフェースがアクティブになっていれば、障害時に代わりに機能していたスタンバイインタフェースは元のスタンバイステータスに切り替えられます。


    注 -  例外は、修復されたアクティブインタフェースが FAILBACK=no モードでも構成されていた場合です。詳細は、FAILBACK=no モードを参照してください。
  • 故障したインタフェースが最初はスタンバイインタフェースだった場合、IPMP グループにアクティブインタフェースの元の数が反映されていれば、修復されたインタフェースは元のスタンバイステータスに戻ります。それ以外の場合、スタンバイインタフェースはアクティブインタフェースになります。

インタフェースの障害や修復時の IPMP の動作方法の図を用いた説明については、IPMP の動作方法を参照してください。