Oracle® Solaris 11.2 でのシステムおよび接続されたデバイスのセキュリティー保護

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更新: 2014 年 9 月
 
 

パスワード暗号化のデフォルトアルゴリズムを変更する

パスワードを暗号化するために別のアルゴリズムを使用するには、/etc/security/policy.conf ファイルを編集します。デフォルトでは、ユーザーパスワードは crypt_sha256 アルゴリズムで暗号化されます。アルゴリズムは、ファイルの CRYPT_DEFAULT パラメータに割り当てられた識別子 5 で表されます。別のアルゴリズムに切り替えるには、別の識別子を割り当てます。パスワード暗号化アルゴリズムと対応する識別子のリストについては、Table 1–1 を参照してください。


注 -  可能な場合は常に、FIPS 承認アルゴリズムを使用してください。FIPS 承認アルゴリズムおよび非承認アルゴリズムのリストについては、Using a FIPS 140 Enabled System in Oracle Solaris 11.2 のFIPS 140 Algorithm Lists and Certificate References for Oracle Solaris Systemsを参照してください。

新しいアルゴリズムは新しいユーザーのパスワード暗号化にのみ適用されます。既存のユーザーの場合、以前のアルゴリズムが CRYPT_ALGORITHMS_ALLOW パラメータに定義されたままで、unix 以外であれば、それが引き続き機能します。この場合に暗号化の実装状態を確認する方法については、policy.conf ファイルのアルゴリズム構成を確認してください。新しいパスワード暗号化アルゴリズムに既存のユーザーを追加するには、CRYPT_ALGORITHMS_ALLOW パラメータから以前のアルゴリズムを削除してください。

選択したアルゴリズムの構成の詳細については、policy.conf(4) のマニュアルページを参照してください。